※こちらは続きの記事となっておりますが、単独でもお読みいただけます。
そろそもソーシャルメディアって何? なぜ今、わざわざソーシャルメディアの書き方を学ぶの?
という基本を忘れてしまったという方や、「そういえばソーシャルメディアについてちゃんと考えたことないな」という方は>>【要約】ソーシャルメディア文章術~基本編~からどうぞ。
まあざっくり言うと
『ソーシャルメディアはユーザー参加型のメディアで、一つの社会。
公園や図書館のようなもので自宅じゃないからルールがある』
ってこったな。
そうなります。
今回の記事ではソーシャルメディアで「使わる」文章はどのように書いたらいいのか、具体的にまとめております。
では、そんな基礎を念頭において、いよいよ実践となるライティング編に入っていきましょう。
【要約】ソーシャルメディア文章術~ライティング編~
結論:相手に伝われば、文章の上手下手は関係ない。
身もふたもない!
これから具体的に内容を見ていきますが、まずはこの誤解を解いておいてください。
文章は美しくなくてもいい。 正しい日本語になっていなくていい。 ただ、伝えたいことがあるならばソレを「今」出せる言葉で伝えたらいい。
練習してから、とか。勉強してからという方が多いのですが、今のあなたにしか出せない表現もあるはずです。
あまり気負わずに文章書くことを楽しんでくださいね。
と、話がそれました。
書籍で紹介されているライティング手法は大きく3つに分かれます。
- 共感ライティング――ソーシャルメディアで最も重要
- 交流ライティング――交流する人が成功する
- 伝わるライティング――上手な文章は求められていない
おっ3つだけか!
さくっと行けちゃいそうだな。
……そうですね。サクッと行きましょう!
え?
共感ライティング――ソーシャルメディアで最も重要
ソーシャルメディア7大原則の5、『ソーシャルメディアで最も重要なのは共感』とありました。
共感を呼ぶ文章が書ければ苦労しないってんだ!
重要なキーワードは二つ。「共通話題」と「オリジナリティ(専門話題)」です。
ちなみにオリジナリティはマーケティングの『差別化』と思っていただいて大丈夫です。競合たちとは違う価値ですね。
マーケティングについて詳しく知りたい方は>>【マーケティングの基本】ベネフィット・セグメンテーションとターゲット・差別化・4P戦略【初心者(が)解説】も良ければご覧ください。
共通話題?
誰とでも盛り上がる話、です。
たとえば気候について「今日は寒いですね」「雨ばかりで嫌ですね」など。
他にも食、旅、知人についてなどです。
「どこそこのパンケーキが美味しかった」
「あそこの景色が良くてさ、すごいおすすめ」
「近所のAさんがこの前~なことがあったらしいよ」
おっ?
たしかにそういう話題は盛り上がるな。
そういった話題は親近感を生みます。
逆にオリジナリティ・専門性が高い話題は人によっては輪に入れません。ですがここがないと、汎用的な話になってしまいます。
ありきたりな話題だけだったら、別に誰の記事でもいいもんな。
まずは共通話題で読者の共感を呼び、心を惹きつける必要があるのです。いきなり専門話題は避けましょう。
共通話題は前菜。専門話題はメインディッシュです。
でもそのオリジナルの専門話題が苦手だぜえええっ!
たしかにオリジナル・専門という言葉を聞くと難しそうですね。そこで使えるテクニックがあります。
自己開示ライティング――心を開けば相手も開く
オリジナリティ……つまり「あなたらしさ」です。
俺っちらしさ?
はい。決して個人情報をさらせ、というのではないのでご注意くださいね。
キャラクターを出していくのです。
当ブログで言うとワン親方、それと親方と会話している「私」がそれに値しますでしょうか。
ただ、この割合がとても大事です。
オリエンタルラジオの中田さんもYouTube大学で自分を出しすぎると「そんなのは求めていない」と視聴者の方から言われたとおっしゃってました。
ファンからしたら楽しいかもしれませんが、授業を見に来た人――情報収集したい人からすると、余計な部分になってしまうわけですね。
視聴者が求めている価値とずれたってことか。
そういうことです。
書いている記事の内容が『情報』のためのものならば、情報を多めに自己開示は少なく。8対2。
逆に交流の為ならば自己の部分を多くした方が良いでしょう。
その都度バランス調整が必要になります。
共時性ライティング――今を「共有」する
これはソーシャルメディアでもTwitterやFacebookが該当します。
TwitterやFacebook は「今」を共有するのがとても得意です。
スポーツ観戦をしながらツイッターに入り、そこで感想を呟けば反応があり、同じ仲間同士で盛り上がりますね。
テレビが一家に一台で、家族みんながテレビの前に集まってテレビの感想を言い合っていた時代はとっくに過ぎ去り、『新しいだんらんの場』となっているのがSNSです。
あとで、じゃだめなのか?
確かに感想はいつでも書けます。
でも、だからこそその瞬間に書くべきです。
あとで冷静になってから書くのとその瞬間に書くでは熱量が違います。
その熱量こそがオリジナリティになるのです。
鉄は熱いうちに打て、だな。
オンリー・ユー・ライティング――ただ1人のために
なんだかロマンチックな響きです。
『ただ一人のために書いた文章は万人に届く』
と、著者は言われています。
私もまだ万人に届いたことがないので未実感ですが、一人のために真剣に書いたことが多数の方に届いた経験ならあります。
これはマーケティングのターゲット、に近いですがとても具体的なイメージに向けて書くことを示しています。
- 友人のA君。最近イライラしているからその解決方法をまとめよう。
- 知りあいのBさんに○○について教えて欲しいと言われた。初めてのBさんでも分かるように書いてみよう。
このA君。Bさんの悩みは、2人だけのものではありません。
全く同じじゃなくても、似たようなことで悩まれている方は大勢いるのです。
私も悩みについて検索をかけてみると、ヤフーの知恵袋やQ&A系のサイトに大抵の悩みが書き込まれています。
同じようなことで悩んでいるの多いんだなって、ちょっと安心したことあるぜ。
たった1人が喜んでくれる記事を書くだけで、大勢の方も喜んでくれるのです。
交流ライティング――交流する人が成功する
一口にソーシャルメディアといっても、違いがあります。
文字数に制限のあるTwitterと制限のないブログ。違いを把握して使い分けることが大切です。
交流ライティングだから、ツイッターとかのSNSの話か?
そうです。ブログやメルマガは情報発信に向いています。これはオープンな交流とクローズな交流の違いです。
オープン交流とクローズ交流――使い分ける
そしてSNSの交流は基本オープンなもので、広がりがあります。
ですが同時にクローズな部分もあります。DMと呼ばれるダイレクトメッセージがそうですね。これは両者にしか見えません。
このクローズとオープンな交流を使い分けしましょう!
全部オープンでいいんじゃねーの?
誤字脱字などの間違いの指摘をオープン交流でされるとどうでしょうか。
オープンな場ですので、他の人にも見られてしまいます。
それはちょっと、恥ずかしいな。
公園で恥ずかしい過去暴露されるみたいな。
ここで言わないでくれよって思っちまう。
この人の文は間違いが多い。大したことない人だ。
などのマイナスイメージがついてしまう可能性があります。せっかく積み上げてきた信頼・ブランド力が下がってしまいます。
もちろん悪気があるわけではないのでしょう。
そういったネガティブになる書き込みはクローズで行い、感謝の言葉をはじめとしたポジティブな言葉は誰が見ても心地よいわけですからオープンな場にする。
感謝をオープンですることにより、他の人からも記事を書いた人の評価が上がりますし、何よりも筆者からすると嬉しいことです。
好きな方のために間違いをオープンな場で指摘して好きな方に嫌われないためにも、この使い分けは気をつけましょう。
使い分けのコツは「何千人もの前で話すべきことなのか」です。
返報性の法則――返すのは早い方が良い
返報性の法則とは、挨拶をされると返したくなる、そのことを言います。
書いたことに対して反応があると嬉しいものです。ですが「反応クレクレ君(さん)」になっていませんか?
(ギクゥッ)
受け取る事ばかりを考えず、ちゃんと返しましょう。むしろ自分から与えていきましょう。
そうすると自然と返ってくるのです。不思議と。
相手の書き込んだことに対しての反応は早い方がなお良いです。なぜなら遅ければその瞬間には相手が画面を見ていない可能性が高まります。
スピード交流を意識すると、より仲が深まっていくのです。
その際、コメントには適正にコメント者の引用(例:>○○について私はこう思っておりますが)をしましょう。
コメントにも読者がいます。何の話題について語っているのか分かりやすくなるのが親切です。
ネガティブな発言はNGです。リアルで発言しないことはコメントしてはいけません。それと長すぎるのも相手に迷惑になるので要注意です。
最初のコメントは自分で
それでも最初のコメント、というのは誰しもが緊張します。中々コメントがつかないけど欲しい! 場合はまず自分で最初のコメントを書き込んでみる、です。
自作自演かよ!
違いますよ。
「あなたのご意見を自由に書き込みください」
「○○について知りたいなどがありましたら教えてください」
などを書いておくのです。
最初の一コメントが埋まっているとコメントが行われやすくなるのです。
ですがやりすぎは禁止です。何事もほどほどに。
コメントへの返信は全員に行うべきか
なるべく全員に行うべきですが、増えると難しくなりますね。
どうしても対応できないほどに増えてきたなら、2~3件ずつ返信していく、隙間時間に1件ずつ返信していくなどのルールを決めて行いましょう。
うぅっ誹謗中傷コメントにも返信するのか?
反対意見があるのは当然ですが、いわれのない誹謗中傷ならば基本無視しましょう。あまりにも不適切なら、それを見てしまう他の読者も不快に思ってしまうので削除した方がいいでしょうね。
私もけっこうコメント見ますが、嫌なコメントあると気分が凹みます。
ここは臨機応変に対応しましょう!
SNSのユーザーはツールや自動化を嫌う
TwitterとFacebookを連動させて同時投稿する。
予約や自動投稿をする。
これらをSNS上で行われるのは非常に嫌われます。実際、私もBOTによる挨拶はとても嫌な気持ちになります。
なぜなのかというと、「人間不在」だからです。
人間不在?
同時投稿ということは、片方の画面でしか見ていません。
「あ、Facebookは今見ていなくて、Twitterしてるのかこの人」
と読者に知らせることになります。
Facebookの読者からすると「この人は自分たちと交流する気がない」と受け取れますし、なんといっても『手抜き感』がしますよね。
また、それぞれのプラットフォームにより見やすい書き方は異なります。
制限文字も違いますし、タイトルがあるなしもあります……改行の仕方も変えた方が見やすい場合もあるでしょう。
他のSNSでも載せたいならコピペして都度修正しましょう。10分20分もかからないはずです。
SNSは「今」と「人間的なもの」が大切です。
手書きでその瞬間に投稿しましょう。
伝わるライティング――上手な文章は求められていない
書くとは「伝える」こと。伝われば上手か下手か関係ありません。
もちろん小説ならば話は別でしょう。ですがSNSは伝わるで十分です。
でも、下手なのを上げるのって抵抗あるぜええっ
分かります。
間違っていないかなとか、別の受け取り方されたらとか、下手くそだって笑われたらどうしよう、とか。不安になってしまいますよね。
ですが、思い浮かべてください。
あなたの目の前で海外の方が片言の日本語と身振り手振りで何かを伝えようとしています。 とても必死そうです。 さて、あなたはそんな外国の方をどう思いますか?
なんか微笑ましい感じになるし、必死に読み取ろうとするかな。
ですよね。嫌な気持ちにはならないでしょう。
以前接客をしていた時、外国のお客様が来られ、必死に単語をつなぎ合わせ、身振り手振りで対応したことがあります。
最後はなんだかんだと通じて、笑顔で帰っていただきました。
傍から見ていたらなんと下手くそなコミュニケーションだったでしょう。でも伝わって、しかも気分よく帰ってもらえたわけです。
必死に伝えようとすれば、相手も必死に読み取ろうとしてくれるのです。
SNSも同じです。
伝わるというのは、伝える側と読み取る側、両方が歩みよって成り立ちます。
たとえ「正しい意味」が伝わらなかったとしても、必死に伝えようとする想いも経験も無駄になりませんし、決して恥ずかしいことではありません。
自信を持ってください。
そうか!
ちょっと勇気出てきたぜ!
ソーシャルメディアの1秒ルール――1秒で読まれるかが決まる
- ブログ、メルマガの場合は「タイトル」――最初に決めると全体の構成も決まる
- Twitter、Facebookは一行目――キャッチコピー、結論
たくさんの情報がある中、知りたいことを知るために私たちは片っ端から全部見ていく……ようなことはしませんね。
タイトルや一行目などをざっと見て必要な情報かを探していきます。
書くときはそれを意識しないといけないってことだな。
タイトルはとても大切ですので、有名ブロガーさんがつけているタイトルを参考にしてみるといいかもしれませんね。
シンプルライティング
シンプル・イズ・ザ・ベスト。
という言葉がありますが、文章にも言えます。過剰に飾り立てすぎるのはよくありません。
私などは過剰にしすぎてしまうのでいつも注意はしています。注意「は」。
特にTwitterでは冗長な文章は嫌われ、短い文章が好かれる傾向にあります。
ハハハ!
お前さんは短い文章、苦手だよな!
うぅ、はい。苦手です。一応、以下の点には注意してます。
- 一文一文は短くする
- 無駄に同じ話を繰り返さない(必要なら可)
- 難しい漢字や表現方法を多用しない
- 回り道せずにストレートに伝える
皆さんもこの点に気を付けていただくと、それだけで大分変ると思います。
ちなみに私は最初に文章書いた後、見直した時にかなりの部分削除しています。どうしても文章が過多になる方は、一度好きに書いてから後で削除するのがオススメです。
削除してても多いけどな!
キコエマセン。
カメレオンライティング――媒体ごとに書き方を工夫する
これは交流するライティング『SNSのユーザーはツールや自動化を嫌う 』でも少し述べましたが、TwitterにはTwitterの、FacebookにはFacebookの、ブログにはブログの書き方があります。
ただコピペして終わりではなく、それぞれに適した形に直してから投稿しましょう。
直すのも面倒なら、ブランド力を下げてしまうことにつながるので、最初からしない方が無難です。
まとめ
ソーシャルメディアの文章術の3つの分類。
- 共感ライティング――ソーシャルメディアで最も重要
- 交流ライティング――交流する人が成功する
- 伝わるライティング――上手な文章は求められていない
共感を生むためには共通話題と専門話題を上手に組み合わせるのが大切。
しっかりと読者と交流する。オープン・クローズな場の使い分け。即レスが鍵。
文章が上手か下手かは気にしない。伝えようとすることが一番。
ということでしたが、いかがでしたでしょうか?
いつもながら疲れたぜ
お疲れ様でした。
書き慣れていない方は書くだけでも大変だと思いますが、私としてはこれをきっかけにぜひ書くことも楽しんでいただきたいなぁと思います。
焦らずに徐々に慣れていきましょう。
お前さんは慣れすぎて、過多になるのなんとかしようぜ!
う、しょ、精進します!
ここまでお読みいただきありがとうございました! ではまた!
また会おうぜ!
今回、要約させていただいた書籍
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