さあっさあっさあ! いよいよ発売となりました転生悪女の黒歴史第7巻! もちろん特装版を購入しましたよ。
そもそも『転生悪女の黒歴史』ってどんな話? という方はコチラからどうぞ。
なるべく核心的なネタバレは避けるよう気を付けておりますが、一部画像もありますし、ネタバレ苦手な方はご注意ください。
他の感想は>>【転生悪女の黒歴史】感想一覧よりどうぞ。
【転生悪女の黒歴史】闇鍋小冊子付き特装版7巻【死亡フラグ27.5~32+おまけ】
かくりよの里から戻って以来ソルの様子がおかしい。
ソルの殺意消失ゆえの生存ルートを期待して「私のこと嫌い?」と聞いたイアナだが、返ってきたのは激しく動揺する答えで…!?イアナの気持ちが揺らぐ中、世の中も不穏に…。神殿襲撃事件を受けて、民の心の拠り所となる聖者候補にコノハが選ばれてしまい…!?恋も黒歴史も、危険が加速する第7巻!!危険な黒歴史を、コノハの聖者フラグを、果たして回避できるのか!?特装版には、「特別編と描き下ろし漫画の闇鍋小冊子」が付きます!陰陽師パロディ、学園パロディなど、コミックス未収録の特別編を収録!小冊子描き下ろし漫画「学園不良の黒歴史」も5p収録!
公式説明文より
おまけがたくさん入っており、内容盛りだくさんです。
収録されているお話は以下の通り。
- 死亡フラグ27.5~32(かくりよの里おまけ~聖者候補編カジノ潜入)
- 悪役令息の黒歴史(ヤトリと幽体離脱)
- 男の反省室(ギャグ。男たちがギャーギャーしてる)
- ヤトリと綿菓子(かわいい)1P
以下、闇鍋小冊子
- 陰陽師の黒歴史(陰陽師コス&ポエム&ゾン美)
- 銭湯の黒歴史(貴族って何だっけ?)
- 桃色の黒歴史(イアナの着替え&お写真)
- 媚薬の黒歴史(イアナああああああっ)
- 学園不良(あくじょ)の黒歴史1(本編と何も変わらない)
- 学園不良(あくじょ)の黒歴史2(保健室とヤトリ)
でございます。
なんというか……闇鍋小冊子の内容が本当に闇鍋なんだが。
はい、本当に闇鍋でした。
そもそもカッコイイ表紙なのに、イケメンに闇鍋持たせてて、表紙からこちらのお腹を攻撃してくるとか反則です。
とにかく、ざっくりとそれぞれの話について語っていこうと思います。
死亡フラグ27.5~32(かくりよの里おまけ~聖者候補編カジノ潜入)
今回の巻の見所は、なんと言っても新キャラでしょう!
名をイザークというこのイケメンとのお話が今後中心になってきます。このキャラクターはなんと、イアナが書いたキャラクターではありません。
つまり、今後のお話はこの世界の作者であるイアナにとって未知数ということです。すべて知っているはずの作者が知らない物語がどう転がっていくのか。
そんな期待を膨らませるに相応しい7巻です。
死亡フラグ27.5
【あらすじ】
事件が落ち着いた後、翌日には王国へと帰る日。ヤトリに呼び止められたイアナ。どうやら怪我をしていることが見破られたようで、治療を受ける。
そしてそのあと「癒して」とヤトリがイアナの膝枕を求めてきて……?
短めのお話です。登場人物はヤトリとイアナがメインですが、コノハとソルも少し登場します。
見所はヤトリとイアナとの大人なやり取り。イアナの大人な表情。そしてソルの動揺っぷりです。
穢れた大人と純粋な少年の対比っぷりが面白いです。
ヤトリ好きはもちろん、登場ページは少なくともソル好きな方もほっこりするお話ですね。
死亡フラグ28・29
ん?2話一緒か。
はい、この二つは切り離さない方が良いかと思って一緒に語りたいと思います。
【あらすじ】
かくりよの里から帰ってきたものの、ソルの様子がおかしい。
イアナから目線を逸らしたり、顔を赤くしたり、どこか距離をとられている様子にイアナはドッキドキ。
ついに死亡フラグ解除なのか、それとも油断してグサっなのかの判断がつかない。
学生時代、勝手に勘違いしてピエロを演じてしまっ過去を思い出したイアナは、ちゃんとソルと話しをして聞こうと決意。
「ソル。私のこと、嫌い……?」
問いに対するソルの答えは――?
この2話はソルとの話です。ソルが悩み、イアナとの距離を考えあぐねている。そんな葛藤が見れて、微笑ましいお話となっています。
私が好きなページは「私のこと……嫌い?」とイアナが尋ねるページです。イアナのアップではなく、むしろイアナの顔は隠れていて見えませんし、ソルは横顔になります。
ですが、イアナがソルに縋りついているような体勢であったり、ソルが衝撃を受けたような顔をしているのが印象的。
イアナメインのイラストじゃないのを気に入ったって珍しいな?
そうですね。珍しいかもしれません。
あともう一つおすすめのシーンは、顔を赤くしているソルを体調が悪いのかと心配するイアナが「必要なものがあったら言って?」と言ったのに対して、「あなたこそ、何なら必要なんですか」と俯きながら呟くソルが美しくて素晴らしかったです。
そして2人の仲が進展しかけた時、次の問題がイアナを襲ってきてそれどころじゃなくなるのです。
次ってことは、あれか!
ラララ神殿!
そうです。聖者候補のお話です。
死亡フラグ30
【あらすじ】
転んで足を怪我したイアナを運んでくれたのはコノハのライバルであるもう一人の聖者候補、神官の『イザーク』だった。
教皇はイアナを追い出そうとするが、聖者候補には側仕えが必要と聞き、イアナはコノハではなくイザークの側仕えとなることを選ぶ。コノハを聖者にしないために。
イザークは悪女として名高いイアナにも特に偏見なく接し、側仕えの申し出を引き受けてくれた。
なんとか神殿から追い出されずに済んだイアナだったが、イザークには何か秘密が? 敵の思惑とは――?
イザークの最初の印象はとっても「良い人」です。イアナのことを初対面で悪女扱いしなかったのは、現段階でコノハとヨミだけですが、イザークがそこに加わりました。
今でこそ味方のギノフォードやソルも最初は疑っていましたからね。
イザークは良いやつ!
良かったな。イアナが傷つく展開じゃなくて。
と、純粋に喜べないのが困ったところです。
イザークにとって育ての親のような教皇はイアナをゴミを見るかのような目線(この表現が面白い。目にゴミと書いてある)で見ていますし、他の神官たちも同じです。
なのにイザークだけがイアナに対して普通? 逆に怪しい。
最後に敵であろう神官アクアが「イザークは面白い子ですし」と言っているのも怪しさを醸し出しているのですが、私が一番気になるシーンがあります。
それはふとイアナが不安になった時です。
コノハが聖者となって危険な旅に出かけることのないようにイザークを聖者にしたいわけですが、それはつまりイザークが危険な旅に出ることになります。
なのでイザークが本当は聖者になりたくないのでは、と「聖者候補になったことどう思ってる?」と尋ねます。
「俺が幸せを感じるのは、人の為に尽くせた時だから――」
イザークの返答がこちらです。
ほらほら、やっぱりいいやつだって!
んー、とそれでも思ってしまうのがこの時のイザークの表情が、笑っているようで悲しんでいるような、そんな表情だからです。
一応種類としては笑顔――微笑みということになるのだと思いますが、心の底から嬉しくて「やったぜ!」という風に見えないんですよね。
考えすぎかもしれませんが、最新話まで読んだ身としてはやはりこの笑顔の裏には何かあると思えてなりません。
ちなみに最新話(2021/11/09時点)については>>【転生悪女の黒歴史】死亡フラグ35【感想&ネタバレ】にて書いてありますのでこちらも良ければご覧ください。
という感じでイザークが気になる話ですが、同時進行でソルがモヤモヤしている姿も見所です。
ソルの扱い雑だな! 1行て!
あまりダラダラしても仕方ありませんので、ちゃっちゃと行きますよ。
死亡フラグ31
この話の表紙は本編とは全く無関係で平和な感じになっています。一応本編にも出番があるシャノウとの絵なのですが、顔とか身体に落書きされた状態で寝こけている2人です。
可愛いので要チェック!(あえて画像は出さない)
【あらすじ】
神殿滞在初日。ヨミも宿泊していたようで、偶然顔を合わせるイアナとヨミ。しかしヨミは元気がなく、イアナへの態度もどこかよそよそしい。
その事が気になってはいたものの側仕えとしてイアナが仕事をこなしていると、警察のシャノウと出会う。
そこで神殿で起きた虐殺事件の容疑者の一人としてイアナが上がっていることを知らされ、このまま神殿を去るように警告される。
しかしイアナは「やるべきことがあるから」と断り、側仕えとしての職務を全うすべく奮闘するが、神官たちに囲まれて「イザークの側使いを辞めろ」と迫られ――?
名もなき神官が、良いやつでした。そのうち名前出てくるかもしれません。しっかり顔書き込まれていたので。……出てこないかもしれませんが。
どっちだよ!
いやだって、それは作者のみぞ知るというやつです。
ただ「基本モブには顔がないことが多い漫画なので何か意味があるのかな」と思っただけです。
話しを本編に戻します。
シャノウとのやり取りはニヤニヤできますし、そのあと神官たちに囲まれた時にはギノフォードとソルが助けに来てくれます。
しかも最近もやもやと悩んでいたソルが吹っ切れたようで、良い表情を見せてくれます。
「あなたの求めることをするのが、執事(わたし)の務めですから」
「私が求めることなんて気になるの? 珍しいね」
「だってあなたは言わないでしょう? だから、自分で考えることにしました」
上のセリフと下のセリフ、どちらの時のソルも良い表情です。あえてどちらが好きかと言うと、上の方が見開きでイアナも映っていて良きです。
ちょっとどういう体勢なのかは気になりますが。
無事に問題は解決! となったかと思いきや、イザークの部屋が荒らされていて……で次へと続きます。
これはまたイアナが疑われるパターンだあああ!
イアナあああ、お前はなんて不憫なんだあ!
いや本当に、どれだけ悪女イメージ強いんでしょうね。それかそのように誘導する何かがあるのか。
死亡フラグ32
【あらすじ】
何者かに荒らされたイザークの部屋。金庫も空いており、中に入っていたイザークの神官の免許状もなくなっている。
それはただの免許状ではなく、彼にとって大切な人との想いがこもったもの。
イアナは免許状を取り戻そうと決意する。
シャノウによれば最近換金目的の同じ事件が起きているとのこと。教会関係者が闇カジノでその換金したお金で遊んでいるとか。
しかしながらイアナに向けられる疑惑の目。なんとかそこから抜け出し、ソルの助けも借りて犯人がいるだろうカジノへと潜入する!
コチラに関しては以前も>>【転生悪女の黒歴史】死亡フラグ32【感想&ネタバレ】にて書かせていただいているので、今回は省略させていただきたいと思います。
が、簡単に言うと『イアナがクソカッコ可愛くて、ソルがメインヒロインだと確信する話』です。
いやっそれじゃわかんねーよ!
側仕えとしてイザークの困りごとを解決するためにカジノに潜入し、コノハを守るためだけでなく、イザークの側仕えの地位も大切にしようと決意するお話です。
天女イアナが超絶可愛いです。
イアナとソル好き必見のお話ですのでぜひ実際に読んでいただきたいと思います。
以下おまけですが、ゆるーく読むお話です。
悪役令息の黒歴史(ヤトリと幽体離脱)
何度も何度も転生し、いろいろと腐ってきているイア蔵。ついに幽体離脱することに成功。
……は? おい、まて。
幽体離脱っておい!
言いたいことは分かりますが、本当にそういうお話なんです。
幽体離脱したイア蔵は愛しのギノたんの元に向かいますが、なんとそこには先客(生霊)のヤトリが!
ヤトリからギノたんには婚約者がいて叶わない想いだ、などと聞かされたイア蔵。初めて婚約者の存在を知った上に、それがまさかの兄。
そしてそして……幽霊だけど、なぜか兄には見えるらしく……?
というお話です。
め、めちゃくちゃだな。
転悪ではよくある話です。
しかしコノ太のイア蔵への執着はすごいですよね。
で、考えてみればコノハのイアナへの一方通行的にも見える信頼感は、一体どこからやってきているのでしょう。
頭の中がお花畑なだけかもしれませんけど(誉め言葉)、気になります。
以前も、どの話か忘れましたがコノハは寝言で「イアナは私が守る」的なことを呟いています。この姉妹の過去話をもっと見てみたいですね。
と、ギャグ話で本編と関係ないだろうイア蔵の話を見て考察している私も、中々痛いなと思いました。
男の反省室(ギャグ。男たちがギャーギャーしてる)
完全にメタいお話です。
かくりよのおまけでヤトリがイアナを襲うシーンがあり、そのことについて他の男性陣が文句を言う、という趣旨です。
見所は、ギノフォードが結構アレだった、ということでしょうか。
アレってなんだ。アレって。
それは見てのお楽しみです。
ヤトリと綿菓子(かわいい)1P
出店好きなヤトリ。養子になって初めて綿菓子を食べた時の話をイアナとしています。
1ページだけの漫画です。
とっても可愛いお話だったので、ぜひ実際に見ていただきたいので敢えてこれ以上は言いません。
特にヤトリ好きは必見です。
闇鍋小冊子
この表紙は綺麗……っておおい!
イケメンの手になんかおかしいものがあるぜ!
黒い鍋がありますね。
月刊誌でこの表紙を見た時、イザーク(イケメン)のこの手が意味深だと思っていましたが、まさか闇鍋を置くためだったとは。
いやぜってぇ、違う!
冬夏アキハル先生のこういうセンス、大好きです。
陰陽師の黒歴史(陰陽師コス&ポエム&ゾン美)
【あらすじ】
イアナの妄想の産物で生まれた悪霊の封印をコノハが誤って解いてしまった!
悪霊はコノハの魂をもっていってしまったため、陰陽師コスをしてギノフォードと一緒に悪霊退治に向かうイアナだったが、その先で待っていたのは黒歴史の一つで――?
このお話は一言で言うと……痛々しい。
え?
ギャグだろ? 怪我でもするのか?
そうですねある意味大怪我です。……心の。
学生時代の妄想が生んだ悲劇という名の黒歴史。あちこちにちりばめられた黒歴史。さらに解決するために増えていく黒歴史。
つまり、いつも以上に痛々しかったです。だって……自分が考えたポエムを大声で叫ばなければならなかったのですから。
それはっ!
なのでそういう痛々しい過去を読んでも大丈夫な強者か、まったく痛々しい過去がない純粋な方のみ読んでください。
銭湯の黒歴史(貴族って何だっけ?)
銭、湯?
はい、戦闘です。いえ、銭湯です。
……え、貴族って銭湯入るの?
まあ、普通は入らないのではないでしょうか?
というのも銭湯の入口でシャノウたち警察隊と遭遇するのですが、シャノウが小声で「お前貴族だろ」と言ってます。
ただまあイアナは現代人の感覚が抜けてませんし、コノハはのほほんとしていますし、この漫画だからアリでしょう!
この回ではとある事件が起きます。湯煙殺人事件……もどきが。ちなみにポロリもあります。
定番と言えば定番なようでいて、やっぱり貴族のご令嬢が関わっているのでやっぱり定番じゃないお話です。
さらっとツッコミながら読み流しましょう。ツッコミ入れるのがこの漫画の醍醐味ですからね!
桃色の黒歴史(イアナの着替え&お写真)
サービスショット回。ヨミ、ソル、ギノ、コノハのサービスショットが見れます。
いやもう、わけがわからねーよ。
いやほんと、闇鍋小冊子とあるだけあって、本当に闇鍋です。
そして私としては彼らのサービスショットより、一番最初のイアナのお着換えシーンの方が好きです。
変態だ!
イアナあああ、逃げろおおおおお!
失敬な! ただの愛です。
媚薬の黒歴史(イアナああああああっ)
多くは、語りません。ええ……タイトル通りですとも、ええ。
登場してくるのはヨミ、ソル、ヤトリです。最後にギノもちろっと。
まあでもあれですよ。少女漫画なので描写はお察しください。
学園不良(あくじょ)の黒歴史1(本編と何も変わらない)
不良と書いてあくじょと読む。
コノハとイアナは本編通り仲が良いものの、周囲からイアナは誤解を受けまくっている。
って! イアナがバット持ってるぞっ
そのバット、落とし物だそうで「誰のだろう」と落とし主を探しているだけのようです。でも周囲からは目つき悪く周囲を睨んでいるように見えている……いつものあれですね。
そんな風に誤解を受けているイアナは本編と変わりませんが、ソルが同級生で使用人と主の関係性ではないため、この二人がどういう関係になっていくのかちょっと見ていきたい気がします。
シャノウとか出て来てませんし、彼がどう絡むのかも知りたい……。
この番外編シリーズの続き求む。
学園不良(あくじょ)の黒歴史2(保健室とヤトリ)
学園シリーズ第二弾。
ヨミがちょろっと、ヤトリががっつり。ソルが最後に出てきて誤解する。という流れです。
最近ヤトリが出てくるとエロ展開になるのが多いですね。キャラ的にそうなるのか。他のキャラでもそうなって欲しいですが、他の子たちの性格だと難しいかなぁ。
少女漫画だってこと、忘れるなよ?
あれ、TLじゃなかったですっけ。
チゲーよ!
まとめ
本編は割とシリアスでまじめだけど、闇鍋小冊子がマジで闇鍋だった件。
めちゃくちゃまとめすぎだけど、否定できねーぜ。
このおまけつきは979 円(電子版)と少々お高いですが、とても楽しませていただきました。
各お話にはさらっとしか触れていませんので、詳しくはぜひ実際に読んで、笑って、楽しんで、ツイッターやブログにて感想書いていただけると、転悪仲間として嬉しく思います。
では、次はまた今月の終わりごろ、月刊LaLaの発売日以降にまたお会いしましょう! ここまでお付き合いいただきありがとうございました。また!
今回は内容がすごすぎたせいか、銀づちも落ち着いてたな。
うっし、じゃあまた次に会おうぜ!
闇鍋を味わいたくなった方はコチラから!
他の感想は>>【転生悪女の黒歴史】感想一覧よりどうぞ。
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