【マンガ】転生悪女の黒歴史【感想】

読書する学生 マンガ感想・紹介
イラストAC「いちごもち」さん

 私は基本少女漫画は読みません(小学生で卒業しました)が、最近はまっている少女漫画があります。

 それが『転生悪女の黒歴史』です。どのくらいはまっているかと言うと、この漫画を読むためだけ(といっても過言ではない)に月刊誌LaLa(電子版)を買うくらいです。

 6巻まで出ており、最近また読み直したら面白くて熱が再燃してきたので、皆さんにもご紹介したいと思います。
 ぜひこの機会に、この漫画について知っていていただき、一緒にこの物語を楽しめる同士になってもらえたら嬉しいです。
 物語の根幹部分はネタバレしないように気を付けておりますが、内容に触れている部分もありますのでご了承ください。

スポンサーリンク

【マンガ】転生悪女の黒歴史【感想】

概要

佐藤コノハには「黒歴史」がある。中学時代の全てを懸けて書いたそれは・・・ 伯爵令嬢コノハが騎士に愛される、恋と魔法の冒険ファンタジー! ある日、「黒歴史」を母親に見つけられそうになったコノハは、焦って交通事故で本当に死んでしまう!! 次に目を醒ますと、そこは自分の創作した「黒歴史」の世界で、コノハの妹である、自分の考えた最強の悪女・イアナに転生していて?

転生悪女の黒歴史 1巻 あらすじより

 あらすじだけで大体は分かると思いますが、主人公は現代から異世界へと転生した女性(佐藤コノハ→イアナ)。イアナはけっこう幼いですね。

 自分の考えた世界に転生し、悪女になる……もはや定番化してますが、そのどれらの物語とも違う点が一つ。

 それはその考えた物語(せかい)が佐藤コノハにとって『黒歴史』である」ことです。

 若い頃に考えて大人になったらグサっと突き刺さるような世界(黒歴史)に転生……なんとも痛々しい。

 物語の主人公はコノハ
 この漫画の主人公は佐藤コノハ……そう。自分を主人公とした物語。しかも絶世の美少女でモテモテで、物語の中で聖女として成長していくという。

小説は書いてたけど、さすがにここまで痛々しい世界観は作ってな……。

いや、主人公の設定が自分の趣向入りすぎて痛々しいか。

 私が書いた小説では……いや、止めておきましょう。ダメージを受けてこれ以上執筆が出来なくなるので(笑)。

 そんな痛々しい佐藤コノハ(イアナ)を面白おかしく、時にはダメージを負いながら見守り、世界の住人として周囲の人たちと絆を結んでいく姿に感慨深いものを覚える、そんなお話です。

好きな点

  • とにかくイアナが可愛いしカッコいいし、面白い(!)
  • 作中に登場してくる『佐藤コノハの黒歴史』が面白い
  • ギャグマンガかと思いきや、しっかりとシリアスもある

 たくさん語りたいところですが、とりあえず3つにまとめました。

とにかくイアナが可愛いしカッコいいし、面白い(!)

 イアナは事あるごとに周囲から悪女だ悪女だと後ろ指を刺されます。何もしていなくても、むしろ良いことをしていてもそういう風に見られるし、不細工だと言われます。

 正直、仮にも伯爵の娘に対して使用人がそんなこと言ったら大変なことになると思いますが、そこはまあ一端置いておきます。

 悪女だと言われ続けるのは、佐藤コノハの記憶を取り戻したのがマンガの始まりの時だからで、それまでは佐藤コノハの描いた悪女イアナだったわけです。

 一度ついた悪女というイメージが先行しすぎて皆の視野が狭くなっている感じはしますけどね。

 周囲からどれだけ嫌われようと、イアナは頑張ります。というのも、物語通りだとイアナは殺されてしまうからです。

 殺されないように。物語通りにならないようにと一人で頑張っていく姿は、コメディを交えつつも、どこか格好いい。少女漫画の主人公だけど、血みどろになるのがいい。

 そして時折現れるかわいらしさ
 イアナのどこが不細工なんだよおおお、と叫びたい。いや、そういう世界だと分かってるんですけどね。この世界はひたすらにコノハのための世界。コノハの美しさ、可愛らしさを引き立てるための世界なので、イアナの姿は周囲からはそう見える。

 イアナは意識して悪女になることがあるのですが、その演技がまた良い。色気すら感じる。幼馴染のヨミが惚れるのも分かる。

イアナのことが好き。ヤンデレ設定。美男子。佐藤コノハがヤンデレにはまった時に作られたキャラ。魔法が使える。物語通りだと、イアナを亡くしたことでコノハを殺そうとして、逆に死ぬことになる。

 可愛いし格好いいのに、作中にて多彩な顔芸や体芸(?)を披露する多彩っぷり。このギャップが良い。

 あと現代の記憶があるせいで感覚が庶民的。私はそこもイアナを好きな理由です。共感しやすい感覚があります。

作中に登場してくる『佐藤コノハの黒歴史』が面白い

 たびたび出てくる佐藤コノハの黒歴史。これがなんとも笑える。

 理想の結婚相手を生み出し、母親に恋人について言われたらそのキャラクターのことを話したり、書いていた小説を学校で落として掲示板に張り出されたり(上手ですね、という感想付き)……私には当てはまらないことが多いですが、面白いです。

 そう、この佐藤コノハの母親も結構な頻度で出てくるのですが、このやり取りも魅力的で必見です。

 あと笑ったのはシュノウという警察? が出てくるお話で警察が着ている衣装が「妄想服構造不明問題」という表現で表されていて思わず吹き出して笑ってしまいました。シリアスな場面のはずなのに。

 ちなみにそのお話は3巻です。

 あと編集者さんとのやり取りがマンガとして描かれていますが、これもまた面白い。私はそこらへん読み飛ばすことが多いのですが、この漫画に関してはそこまでしっかり読んでしまう。

 そういったおまけも含めて楽しいですね。佐藤コノハが妄想した時に描いたイラストとかもめちゃくちゃ笑えます。

ギャグマンガかと思いきや、しっかりとシリアスもある

 私のお勧めは5巻。

 なんといっても5巻はとっても切ないお話で、同時にイアナの強さを知ることができます。どういうお話かと言うと、イアナがようやく自分の心に気づくお話です。

 それ以外にもちょくちょく入るシリアスシーン。どれだけ体を張っても周囲からは悪女として見られ、正当に評価されないし、何か事件があれば一番に疑われる。

 でもそれをしっかりと評価してくれる人たちが少しずつ増えていく。

 よくある展開と言えばそうかもしれませんが、そうした過程を読んでいくと、「良かったなぁ、イアナ」と素直に思えて、気持ちが向上するのです。

 イアナに幸せになって欲しいと願うのは、こうしたシリアスな流れがあるお陰。ぜひともイアナにはまっていただきたい。

 私は完全にイアナ推しです。

奇妙だと思う点

  • 衣装の露出が激しい(特にコノハ)
  • 貴族なのに気軽に護衛なしで出かけすぎ
  • 世界設定がゆるい

 大好きなマンガゆえに批判めいたことは言いたくありませんが、気になる点があるのは事実なので素直に打ち明けます。

衣装の露出が激しい(特にコノハ)

 衣装は佐藤コノハの妄想の産物であり、可愛らしくはあるのですが露出が激しい。コノハが恥ずかしそうに「足の露出が」と言っている衣装は「いや胸の露出もすごいよ?」と思うデザイン。

 特にコノハは胸が大きいので、余計「大丈夫?」と心配になる衣装が多いです。

こんな若い子がこんな格好して……と、

おばちゃんはとても心配よ

 貴族のご令嬢が着る衣装でないのは間違いありません。

貴族なのに気軽に護衛なしで出かけすぎ

 姉妹2人で町中に出かけて見たり、アルバイトしたりとこれまた貴族の令嬢が気軽すぎる行動をとっています。
 現代人としての記憶があるイアナにとってはその方が過ごしやすいでしょうが、一般的な貴族の令嬢設定からは逸脱してます。

 ただこれはこの世界の貴族の姿だと言われれば、反論はできません。

 でもやはり、この世界における貴族の概念が少々行方不明。

世界設定がゆるい

 上記2つに関係しますが、子供の頃から書き溜めていた世界ゆえに、その世界観はわりとめちゃくちゃです。

 そういった設定が「しっかり」していないと違和感があって読み進められない、という方には残念ながら向いていないマンガです

+α 戦闘シーンの絵がいまいち

 あくまでも少女漫画ですからそこに力を入れる必要もないのでしょうが、戦闘シーンの絵は微妙かなと思ってます。

 元々線が荒く、キャラクターのポーズもちょっと、といった感じですが戦闘シーンになるとさらに違和感があります。巻を増すごとに段々と良くなっている感はありますけども。

 なんていうと偉そうですけど、私は少女漫画より少年漫画派だから余計に気になるのだろうなと思います。

まとめ

  • 世界の設定作りが甘い
  • コノハの頭が緩い――逆に影が薄い……と思っていたが?
  • とにかくイアナが良い……良い
  • 時折『黒歴史』部分が胸に突き刺さる
  • 主人公の顔芸は最高です(?)

 絵柄の好き嫌いや世界設定に関しては気になる点、ツッコミたいところがわりとたくさんありますが、そこも『学生が作った世界観』と考えれば痛々し……いえ、ホホエマシイですね。

 ええ。そうですとも。

 コノハは典型的な聖女キャラ。
 佐藤コノハの妄想内では主人公だけど、イアナ視点の当作品内では影が薄い。けど、番外編では影が濃い……そしてその番外編で見せていた片りんが6巻の特装版(描きおろし)で垣間見える。

 ちなみに私は番外編のコノハ、いや。コノ太の方が好きです。でも、第6巻の特装版最後のコノハは好き(コノ太が出てた)。

 イアナは悪女と設定されてしまったがゆえに登場人物たちから悪女としか見られない。それはもう頭の中でイメージされすぎたからそうとしか見えなくなっているのでしょう。

 でもそんな中でめげずに頑張るイアナは可愛らしく、キャラクターたちへの愛情を原動力に行動する姿は格好良く、それでいて顔芸は作品内一達者で面白い。
 もう私のところにお嫁においでよ。作品内の野郎どもにはもったいないよ。

 黒歴史部分は、あまりにも佐藤コノハのがすごすぎて共感は基本できないのですが、それでも時折刺さることはあります。

私も、割と痛々しい部類だったのね。

いやでも佐藤さんほどではないけれども。うん。……うん。

私はそんなにイタくはない……はず。

 と、魅力がたくさんです。そんな魅力たっぷりの『転生悪女の黒歴史』、一度読んでみていただきたいなぁ(特に特装版はおすすめ)。

 関連記事>>【マンガ】転生悪女の黒歴史LaLa9月号(2021年)【感想】【転生悪女の黒歴史】死亡フラグ33【感想&ネタバレ】【転生悪女の黒歴史】死亡フラグ34【感想&ネタバレ】

では、また!

コメント

タイトルとURLをコピーしました