【漫画レビュー】悪女は二度生きる【ピッコマ】

読書する学生 マンガ感想・紹介
イラストAC「いちごもち」さん

 ということで、今回もマンガ感想やっていきましょう!
 今回はピッコマで掲載中の『悪女は二度生きる』です。以前も紹介した>>【ピッコマ】ある継母のメルヘン【マンガ感想】もピッコマ掲載でしたね。
 私は今、ピッコマかマンガワンくらいしかマンガアプリは見てませんのでどうしてもそこがメインになってしまいますが、とても面白いものも多いのでお勧めです。

 今回紹介する『女は二度生きる』もその一つです。

ワン親方
ワン親方

また悪女ものか。

本当にお前さん好きだな。

 そうですね。
 ですが普通の『悪女』ものともまた違う作品なので、その違いを語っていきたいと思います。

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【漫画レビュー】悪女は二度生きる【ピッコマ】

本--本棚
Photo by 🇸🇮 Janko Ferlič on Unsplash

 他の悪女物】との違いはコチラ!

  • 主人公は我がまま系の悪女ではなく、マジの悪者
  • 自分の幸せのためではなく、主君のために未来を変えるべく、自力で回帰する
  • 甘さが全体的に控えめ
  • 被害0、全員がハッピーエンド、にはなりそうにない展開

 で、そもそも『悪女は二度生きる』とはどういう物語なのか。

 謀略の天才、皇帝を作り上げる!
 ”お兄様が成功すれば、お前も成功するのよ”
 それを信じ、あらゆる悪事を企てた悪女「アルティゼア」。 しかし、彼女の兄への忠誠は裏切りとして返ってくる。 死を前にした彼女に手を差し伸べたのは宿敵であり、正義ある大公「セドリック」だけだった。 
 魔術で命と引き換えに18歳の自分に生まれ変わった彼女は、「セドリック」を皇帝にするために新たな人生を捧げることにするがーー

~ピッコマ『悪女は二度生きる(漫画版)』説明文より~

 転生モノではなく、回帰物ですね。

 漫画版のイラストは綺麗と可愛い系の間、でしょうか。少女漫画っぽい感じですね。小説版の表紙はかなり大人びた美しい絵柄でイメージがガラッと違いますけれど。
 そして少女漫画にありがちな弱点、動きのある絵が苦手みたいです。戦闘シーンに迫力は有りませんね。

 まあ、戦闘に重きを置いている物語ではないので構わないのですが。

ワン親方
ワン親方

女性向けの漫画でバトル中心の物はないわな。

 それにこの物語は、その内容こそがおすすめしたいものですからね。詳しく見ていきましょう。

主人公は我がまま系の悪女ではなく、マジの悪者

 悪女物というのは、大抵において我がままな女性貴族が生まれ変わったり、昔に戻ったり(回帰)、現代人が我がままな女性の体に憑依or生まれ変わる物語です。

 我がままにしても可愛らしいものからえげつないものもありますが、しかし国や大陸全体を巻き込むような陰謀を企てたりするような悪女物はあまり見かけた覚えがありません。

 人を駒のように動かし、兄を皇帝にするためにあの手この手を使う主人公。
 この主人公は侯爵であり、実権もお金も持っています。

 家族の七光りではなく、自身が能力を持っているというのだけでも珍しいのに、それを回帰前で思う存分に活かしている物語はさらに珍しい。
 回帰後ならありますけどね。

ワン親方
ワン親方

たしかにそういうのは見おぼえないな。

 主人公はとても静かで、大人しい性格です。見た目も華々しいというより、クールな感じですね。

 悪女系だと顔が怖いと言われるものも多いですが、怖いというのとは別で、本当に冷静な雰囲気ですね。

 まず、そこが良かった。

自分の幸せのためではなく、主君のために未来を変えるべく、自力で回帰する

 悪女物の特徴として、「自らの不幸(没落や死)」を避けるために体験した未来を変えていく、というのがあります。

 この物語の主人公、ティアも未来を変えようとするのは同じですが、自分のためではなく、自分を信じてくれた主君のためにその力を発揮しようとします。

 そもそも、過去に戻ったのも彼女が魔法陣を描いたためです。なぜか時間が戻ったのではなく、彼女自身の力で回帰した、という点が面白い

ワン親方
ワン親方

自力で時間逆行って……。

それできるなら、皆が皆するんじゃねーのか?

 この世界には魔法が存在し、魔法陣を使えば行使可能ですが、その魔法陣を知っているうえに正確に描ける存在が圧倒的に少ない。
 それをなぜ知っているのかを知りたいくらいですけど、まだ理由は出て来てませんね(2021/10/12時点)。ずっと出てこないかもしれません。

 自力で回帰した上に、自分の死亡や没落を回避するのではなく、回帰前に唯一自分を信じてくれた人のために未来を変えようと努力する。

 この時点ですでに他の悪女ものとはどこか違う流れですね。

甘さが全体的に控えめ

 女性向けの物語は主人公とその相手が仲良く過ごすシーン、もしくは主人公を狙うライバルのようなキャラとのシーンがあります。

 悪女は二度生きる、でももちろんそのようなシーンは出てくるのですが、物語全体の雰囲気が暗めで、こういう物語(女性向け)にしては珍しく、はっきりとした人死にのシーンがあります。

 戦争があり、モブキャラではあってもここまではっきりと死んだ描写があるのは珍しいように思います。

 特に主人公に対して嫉妬して暴走したとある令嬢の結末は……。

 それと主人公のティア自身が控えめであるため、恋人のような雰囲気を醸し出していても、はっきりと言葉にできなかったり、一歩退いてしまったりします。

 相手の方が結構ぐいぐいきてはいるんですが、そこがもどかしく、でもだからこそ私は好きです。ある程度の恋愛要素は好きですし物語にも必要だと思いますが、その加減が私にとってちょうどいいのです。

 まあ、ラブコメみたいなべたべたな甘いやつも読んだりはしますけどね!

被害0、全員がハッピーエンド、にはなりそうにない展開 

ワン親方
ワン親方

うおおおんっ、そんな不穏なこというなよ!

 しかし前期の項目でもお話しした通り、人死にが普通に出てきますし、主人公は陰謀を企て、裏から情勢を操るのが得意です。
 その能力を持って主君を皇帝の座につけようとしているわけですから、戦いは避けられません。

 そして……主人公のせいで多数の犠牲者が出ています。

 正確に言うと主人公のせいではないかもしれませんが、少なくともそのきっかけは彼女です。ほんの少し立ち回り方を変えていれば避けることができたかもしれません。
 でもできなかった。
 そういった被害が出たという紛れもない事実は、たとえ相手が気にしないと言っても当人の心には残るもの。

 二人がくっつくのは間違いないのだろうけれど、最終的に読者である私はそれを「良かったね」と思うことができるのだろうけれど、でも何か心に引っかかるところもありそうな……そんな予感がします。

 なので完全無欠のハッピーエンドを見たい! 読了感のすっきりしたものがいい! という方には向かないと思います。

まとめ

【概要】
  主人公自身が権力とお金を持ち、それをもって企みを実行し、愛すべき主君を皇帝にしようとする物語。

【おすすめな人】
 冷静、大人しめ、冷酷な主人公でも大丈夫な人。
 陰謀や人死にが出てくる、綺麗ごとだけではない物語でも問題ない人(漫画版・小説版、ともにそんなにグロくはないです)。
 完全無欠のハッピーエンドじゃなくてもOKな人。

 という感じですかね。
 他の悪女物とは少し違いますが、それでもやはり女性向けには描かれているので男性におすすめはあまりできないですね。
 男性だと、戦いのシーンや男性の描き方で「うーん」となりそうです。少女漫画読める方ならば大丈夫と思いますが。

ワン親方
ワン親方

普通の悪女ものに飽きた女性向け

ってところか。

 そうですね。そんな感じです。

 悪女は二度生きる、は水曜日更新で、ピッコマでは小説版もあります。小説版だと漫画よりも先の展開が分かりますし、漫画の方だと省いている描写も多いので小説版を併読するのをお勧めします。より理解が深まり、物語を楽しめます。
 残念なのは、ちょっと日本語訳がおかしかったり誤字脱字があること、でしょうか。

 まあ、意味は十分分かりますけどね。

 ということで更新が楽しみな物語、悪女は二度生きる』が他の悪女物とどう違うか、でした! また更新があって展開が変わったらお伝えしたいと思います。

ワン親方
ワン親方

面白そうな漫画一杯だな!

次もまた、楽しみにしてくれよな!

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