百万回生きた猫と七つの習慣

猫書籍・動画の感想&紹介
Photo by Erik-Jan Leusink on Unsplash

朝、通勤時に歩いていると「百万回生きた猫」の話が頭に浮かび、それと「七つの習慣」の憲法作りが結びつきました

記事として書こうと思い、でも記憶があいまいなので少し調べてからにしようか、などと思っていたら中田さんがこの本の動画を上げてらっしゃって、驚きました。

銀づち
銀づち

これは書くしかねぇ!

なので中田さんの動画を見て思い出しつつ、書いていきたいと思います。

スポンサーリンク

百万回生きた猫って?

1977年に出版された絵本で、佐野洋子(講談社 )さんが書かれたものです。

表紙を見ていただくと分かるのですが、なんともふてぶてしい感じの猫が主人公となってます。

猫はいろんな飼い主の元で生き、いろんな死に方をしていきます。

飼い主たちは猫のことが大好き。結構飼い主のせいで猫が死んでしまうことも多いのですが、猫が死ぬと飼い主たちはわんわんと泣いてしまいます。

王様、船乗り、泥棒、なんて変わった飼い主から老婆や少女などの一般人もいました。

皆が皆、猫が大好きで愛してました。

ですがここで重要なポイントがあります。猫は飼い主たちが大嫌いなのです。そうハッキリと書かれてあるのです。

銀づち
銀づち

ええええっ!

こんなに皆から愛されてるのになんでっ?

でも考えてみて欲しい。もしも自分が猫の立場だとして……愛されたら同じだけ愛さないといけないのか。

自分がこれだけ好きなのだから相手も返すべきだ、なんてことにはなりませんよね。

なぜ嫌いだったのかは、私の想像と記憶の中にある印象では「自由を縛るものだったから」ではないのかなと思います

ある時猫は、誰のものでもありませんでした、とあります。飼い主が誰もいない猫は、人生ならぬ猫生を謳歌します。何せ猫は自分のことが大好きだったからです

周囲の野良猫たちからも一目置かれる存在です。何せ「百万回」も生きてきたわけですから、猫生経験豊富なんです。

今までこんな飼い主がいて、こうこうこうで。

猫は野良猫たちにもてもてでした。

が、白い野良猫だけは猫に対して淡白だった。今までの飼い主の話や経験してきたことを話したり、行ったりしてきたわけですが、白猫は興味なさそう。

そんな白い猫に、猫は心惹かれていき、今までのことを自慢するのではなくて「ただ傍にいたい」ことを告げて、了承を得ます。

そして白猫と家庭を持つのです。子供が出来て、猫は思います。

「自分より好きかもしれない」

飼い主が大嫌いで、自分が大好きだった猫に、初めてもっと好きなもの。好きな存在が出来たわけですね。

子どもたちが巣立っていきます。白猫と子供たちを見送ります。

当然、子供が巣立つということは時がたち、白猫も猫も老いています。

そして白猫が老いで死に、猫は百万回くらい泣きます。百万回死んだ時は泣かなかったのに、白猫が死んだらそれくらい泣いたわけです。

猫がある時泣き止んだ……それは猫が死んだ時。

この本を読んだのは随分と昔で、記憶はあいまいでした。そんなあいまいな記憶でも残っていたのが「猫はもう二度と生き返らなかった」という文章(詳細な書き方は違いますが)。

なぜだろうか。

私は思うのです。百万回生き返ったのになぜ今回は生き返らないのか

今まで死んだ時は飼い主がその体を土に埋めました。--今回は埋める人がいないから?

そもそも百万回という回数限界があったのか。

理由は分からない。作者はそこを書いてはいない。

今回この記事を書こうと思ったのは、その「なぜ?」がとても大切じゃないかと思ったからです。そして猫の生き方自体が、私にとって眩しかったからです。

詳細は後程。

とにかく、絵本の内容はそのような感じとなっております。中田さんの動画では、中田さんが娘さんに読んだ時のエピソードも語られてあり、落ちが秀逸なので一度見られるのをお勧めします。

七つの習慣って?

https://youtu.be/EE-yUv66eVo​ ③https://youtu.be/PIi1k3DpgCw

https://youtu.be/MbIGisQzw4c​ ⑤https://youtu.be/vkV1snsAQt8

https://youtu.be/ReJAtOg2aAI

「完訳 7つの習慣 人格主義の回復」スティーブン・R・コヴィー(キングベアー出版)

内容がかなり濃いためか、動画もたくさんありますので時間がある時に一気見されるより、毎日一つずつ見るかして、無理されないように。

コチラの本、なんと全世界で3000万部も売れているとのこと。結構分厚そうな本ですので、厚さ2cmと考えても、積み上げると600kmでしょうか? 地表から500~800km地点位に人工衛星や宇宙すーしょんがあるそうなので、本を積み上げると宇宙に達してしまうという。

銀づち
銀づち

例えが分かりにくい!

本のジャンルとしては、自己啓発本、ビジネス本ということになるのでしょうか。成功するためには、根本的な人格形成が大事だ、という本です。

書籍で手に取った私は読める気がしなくて動画を視聴させていただきましたが、気になった方は是非一度本を手に取ってみていただきたい。

途中までの実行ができていないので最後までまだ視聴できてませんが、七つの習慣の②。

最期を思い描く

自分の葬式を想像し、弔辞が読み上げられる映像を頭に浮かべてみる。どんな言葉をかけられるかどうか。どんな人たちがやってくるか。

まずはそれを考えろとあります。そしてそれを考えたら「自分のための憲法を作りなさい」と。

私はずっとそれを考えてました。自分の最期、今のままだととても寂しいことになる。だから変えたい。自分のための憲法(ルール)を作るんだ、と。

そんな中、突然思い出した百万回生きた猫の話。なぜ猫を思い出したのか。それは、猫の最期が私の理想であったから。

読んだことすら忘れていた絵本。でもずっと心の中に残っていた絵本。

それが今、七つの習慣と結びついたのです。

猫の最期が「憲法」のはじまり

猫の最期はどうだったでしょうか。

愛する存在を失っています。そのことを泣いて泣いて悲しんでいます。

今までは自分以外のことを好きになることなく泣くこともなかった猫が、自分より好きな存在のために泣いて死ぬ。そしてもう二度と生まれ変わることがない。

この、生まれ変わることがない。私はそこに理想を見た。

大嫌いな飼い主の元で生き、様々な死に方をしてきた猫。それは満足が行く生ではなかったでしょうし、満足のいく死に方ではなかったでしょう。

だから思ったのではないでしょうか。もっと違う生き方がしたい、と。

思ったから転生できるわけではないのですが、そう強く願ったのではないかと私は思いました。

七つの習慣--終わりを考える

でも猫は愛する存在との別れを経験し、生き返らなくなる。生き返らなくていいと思えた。

嫌なことばかりだったからもう二度とご免だ、ではなく。今回で満足したから生まれ変わらなくていいと思える人生

後悔はたくさんあったかもしれないけれど、最後の最期でそう思える人生って、幸せだなと思いました。

私の最期は、そうありたい。

死という誰もが迎える終わり。それがハッピーエンドに見える人生って、最高じゃないですか。

なので私はそこを目指そうと、まず思いました。

自分国憲法

ではそこを目指すためにはどういう法律を作るべきなのでしょう。

これまた百万回の猫の話に戻ります。

彼は様々な飼い主に飼われて愛されましたが、飼い主たちを嫌い続けました。相手がこうしてきたから、ではなく自分を持ち続けた。その姿勢も凄いと思うのです。

自分を大事にし、自分が主体的であること(七つの習慣その一)を思うならば「誰かを嫌いになること」もあるでしょう。

なので「誰か(何か)を嫌いになることを許す」のを考えたい。

誰かを嫌いになったことを「どうして自分は人を嫌うなんてしてしまうのだろう」「自分は心が狭い人間だ」と責めることなく、猫のように「そんな自分を、ちゃんと好きでいる」ようにしたい。

周囲全てを愛さなくていい。愛せない自分を好きでいていい。

私は誰かの悪口を言ってしまった後、なんて自分は心が狭い人間なんだと自分を責めていました。

皆が好きだと言っている鬼滅の刃が好きになれない。ディズニーが苦手。流行り物がダメ。でも周囲に合わせるために、嫌われないため(好かれるために)知っておかなきゃと、焦っていた。

周囲に合わせて好きでもないしやりたいことでもない物事に時間と精神を取られ続けて「ああ、結局私のやりたいことができなかったな」という終わりになりたくない。

「あなたは周囲に気を使いすぎる人でしたね」「周囲に惑わされて(流されて)自分という芯がない人でしたね」

なんて弔辞で終わりたくない。

行動原則

  • 人や物事に対して好感情以外を抱いても良い
  • そんなところを含めても好きになれる自分になれ

なので私は、私という国の憲法にこれを掲げてみようと思う。

悪い感情を抱いたからといって、それをもってして誰かを傷つけようということではない。ただ、そういう感情を抱いてしまった自分を嫌い、否定することはもうやめよう。

そういう自分も受け止めて、そういう自分ごと好きになろう。好きになれる自分になろう。

すぐにそうなれるかというと、無理だ。好きになれる要素がなければいけない。努力が必要だろう。

そもそも、著者が言っている法律というのはこういうことじゃないのかもしれない。

でもしっくりきたので、ひとまずこれでいきたい。

自分のための、自分という国の憲法は何カ月もかけて考えていくものらしいので、変わるかもしれないし、もう少し細かく決めないといけないかもしれない。

耳障りのいい言葉を並べてみたらよいものではない。法律を作って自己満足するのではなく、百万回の猫のように、生まれ変わる必要ない人生をおくるための、自分の行動原則を作るのだから。

そのための言葉がまた思い浮かんだならば、続きを書こうと思います。

まだ憲法作りが完了したとは言えませんが、一歩進んだと思えました。ようやく次の動画へ進めそうです。

もしも自分と同じように憲法作りで悩まれている方の、参考になれば幸いです。


今回の記事で出てきた書籍1

100万回生きたねこ (講談社の創作絵本) [ 佐野 洋子 ]

価格:1,540円
(2021/3/15 16:37時点)

今回の記事で出てきた書籍2

完訳7つの習慣 人格主義の回復 [ スティーヴン・R.コヴィー ]

価格:2,420円
(2021/3/15 16:34時点)

コメント