ついに、来てしまったLaLa7月号……来てしまった死亡フラグ42。
ど、どうしたっ?
テンション低いが……。
それは……それは……これからの記事を読んでいただけたら分かるかと。
ということで、今回も感想をやっていきましょう! 一部ネタバレや画バレがございますのでご注意ください。
※転生悪女の過去記事はコチラの感想一覧記事をご覧ください。
前回のあらすじ
イアナが転生者として現代の記憶を取り戻した時、代わりとばかりにそれ以前のイアナとして過ごしてきた記憶は失っていた。 しかし、イアナの理想の夢の世界を見たことで思い出した。昔、イアナとコノハは本当に仲の良い姉妹だったこと。それが母の死をきっかけに段々と狂い始め、そして姉は世界を救う愛される存在であるのに、自分はそのために憎まれて死ぬ存在だという予言を知った。 現実へと戻って来たもののコノハに対して以前とは違う複雑な想いを抱くイアナをイザークはなぐさめ、イアナは第三の試練である『演説』に緊張しているイザークをなぐさめ、彼は見事な演説を行った。 2人は、互いに互いを支え合う存在となっていた。 そんな2人の前に現れたアクアがついに本性を現し、イアナを殺そうと牙を向くがイザークが彼女を庇い……?
わりとがっつりなあらすじだな……。
この流れが分かっていないと、今回の話もついていけませんからね。
ちなみに前回の感想はコチラからどうぞ。
イザークの想い
今回の死亡フラグ42のサブタイトルは『せめて清らかな温もりに包まれたままで』です。
ちょっと待った!
前回の終わりからすると、とっても怖いんだが。
イザークは不思議に思っていました。自分が他者をかばうという行為をしたことが。過去を引きずり、自分のことしか考えられなかったのに、いつのまにかばうことが出来るようになっていたのか、と。
イアナと出会ってからわずか数か月。でもなん十カ月も過ぎたように感じていた。その間に彼はたくさんのことを知った。
大勢に寄り添いたいと思ったり、寄り添われることの幸福を知ったり……。
そんなことをぼんやりと考えていたイザークをよそに、イアナは助けを呼んで来ようとするも、イザークが「なら俺も行く」といいます。
ハッとする。イアナ。……そう。もう、イザークは……。
おい!
いや、待て。待てよ! まさかイザークっ。
12時の鐘が鳴れば試練の結果が出る。それまで一緒にいようと、イザークは微笑むのでした。
そうして二人は、穏やかに言葉を交わし合うのです。
いままでの試練のこと。先日の夢の話。
イザークは言います。自分の過去をイアナに話せてよかったと。イアナの過去を知ることができて良かったと。
イアナが泣いている……苦しいんですが、でも可愛い、と思ってしまった私を許してください。
やっぱりこんなイアナを醜いと言うやつらが信じられません。
本当は初めて出会った時から――
と、そんな私をさておき、イザークは続けてこういうのです。
「本当は…はじめからずっと、ずっと…好きだったんだ」
ここの見開きページは、ぜひとも本誌で確認していただきたいと思います。
周囲の人間が悪女悪女と罵りイアナに近づこうとしない中、自分を悪だと思っていたイザークにとって、むしろイアナが悪女であるからこそ触れることができたのです。
教皇の言葉
イザークの幼い頃、教皇に保護された時の回想が流れます。
ここで初めてわかるのですが、どうやらイザークは自分の過去を教皇にも話していないようです。偶然拾われたようです。
教皇に「未来を向いていないのに、未来は悪いものだと決めつけている」「過去で震え続けている」と言われて、イザークはもうつらい思いをしたくない、と語る。すると教皇が彼に言います。
「大事なのは、心を閉ざさないことだ」
その事をずっと理解できずにいたイザークでしたが、今、理解します。
ここ! このページの次は必ず、見てください。見開きでイザークとイアナが左右にアップで写っていて、美しい! 本当に美しい。
イアナの演技
イアナ――佐藤コノハが中学の頃、彼女がノート(世界)に晴れると書けば、ローズ王国に雨は降らなかった。彼女の前世には、すべてを思い通りにするまほう(筆)があった。
しかし今の彼女の元にそんな不思議なノートも筆もなく……彼女の、イアナの「ここに居てよ、イザーク」という願いは、叶わなかった。
うわああん、イザークぅぅぅぅぅ!
これだけでも、イアナにとって辛い別れとなったというのに、アクアは彼女に残酷なことをせまります。
イザークの過去をばらされたくなければ、悪女としての自分の役割を果たせ、と。
イザークの過去……両親が罪をおかし、そのことによって蔑まれてきた過去。
イザークが、何よりも消し去りたいと願っていた過去。それを公の元にさらすと、アクアは言うのです。
イアナは何もできなかった代わりとばかりに、渾身の悪女の演技を行い、イザークを殺したのは自分だと言います。
せっかくイザークが聖者とえらばれたというのに、その言葉を受け取るべき彼を自分が殺してやったと、嘘をつくのです。イザークの名誉を守るために。
今回は見所のページが多いのですが、悪女であると宣言するイアナのシーンも必見!
教皇が怒りに叫び、コノハが悲鳴を上げ、ソルが彼女に話しかけます。それでも自分は、あなたを殺せない、私はあなたの味方だと。
イアナはそんなソルをも拒否し、そして集まった衛兵の一人に銃で撃たれ、下へと落ちていく……その後、イアナの姿は見つかっていない。
後にこの時の出来事は、『血の降誕祭』と呼ばれるようになる。
イアナが撃たれ、落ちていく様を見たコノハが泣き叫び、聖女として覚醒するのでした。
シュヴァルツ・レ・ツヴァリエの動向
イザークの葬式が行われている中、警察のシャノウは絶対に何かわけがあるとイアナを探そうとします。
しかし、
ずっとシャノウと一緒にいた彼が、なんとシュヴァルツ・レ・ツヴァリエのウェントスその人だったのです。
物語は常に、正しく進んでなきゃいけない、とどこか寂しげにも見える表情で言うウェントス。最後のコマはイアナの髪についていたあのリボンで終わっていました。
ああ、ついに本性表したのか。
ハイドランシア隊は元から怪しかったのでシャノウの下りはあまり驚きはないと言えばないんですが、シャノウがどうなったのか心配です。
さすがに彼まで死ぬようなことはないと思うんですが。
そうして悪女が舞台から消えたように見える世界。コノハが聖女として覚醒した世界。でも、ギノフォードは目覚めているし、ソルはイアナを主として契約を交わした。
元の物語とは少し違う世界。
それがどうなっていくのか。そしてシュヴァルツ・レ・シュヴァリエは今後どう動いていくのか。
気になる……けど、続きを読みたくないような、そんな気持にもなるお話でした。
最後に
今回の感想が遅れたのは、本当にイザークがいなくなってしまったのがショックで……いや、前々から不安は抱いていましたけど、転悪はコメディだし、そこまでの展開にはならないだろうって高をくくっていたんですが……あああ、まじかぁ。
まじかぁ……いやそりゃ、本来はいないはずの、物語に出番がないはずのキャラクターで、最終的に絶対イアナとくっつかないであろうと分かるキャラではあったけど、でもそういう予想を裏切ってくれてもいいくらいに私はイザーク好きになっていたのに……ああああ、でも、でも、冷静な第三者として物語を見ると、イザークの死が展開を盛り上げているから無駄な死とは言い難く。
あああああっ。
語彙!
まあ、ショックなのは分かるけどよ……。
イザーク……イアナ……あああああ。
こりゃダメだな。
んっと、ここまで読んでくれてありがとな。
今回はショックに感じる人もいると思うけどよ,
でも本当に良いと思うシーンも多いから、ぜひ本誌を読んでみて欲しい。
来月までには銀づち復活させとくから……じゃあ、またな!
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コメント
いつもあなたの記事を読ませていただいています。いつもありがとうございます。
実はわたしのまわりに転生悪女の黒歴史を読んでいる人がおらず、(諸事情でtwitterもみることも出来ず)一人、イアナとイザークの話で悶々としていました。でも、この記事を読んで、「イザーク・・・・・・」と思ったのは自分だけじゃないんだと、モヤモヤが少し晴れました。
では最後に、この記事を書いてくださり本当にありがとうございます。ただし、体調の方には十分お気をつけて、どうぞご自愛ください。
はじめまして。そしてありがとうございます、こそでさん。
>実はわたしのまわりに転生悪女の黒歴史を読んでいる人がおらず……
ああ、わかります。私の周辺にも居なくて、この思いを伝えたくて記事を書き始めました。
でもこそでさんのモヤモヤが少しでも晴れたのなら、書いてきてよかったです。
いや本当にイアナとイザークに関しては「イザーク……」という感じで、雑誌の購入を躊躇したほどです。
こちらこそ、お読みいただけただけでなく嬉しいコメント、お気遣いありがとうございます。
これからも転生悪女の黒歴史、楽しみですね!それぞれの方法で一緒に楽しんでいきましょう!
寒くなってきましたので、こそでさんも体調にはお気をつけください。