一目惚れ。
主に恋愛においてよくつかわれる表現ですが、私の場合は恋愛経験が少なく、一目惚れを体験したことは有りません。
ですが、本や商品に一目ぼれしたことは多々ありますし、皆さんも経験があるかと思います。
今回のタイトルである『金持ち父さん貧乏父さん( ロバート・キヨサキ著。白根美保子訳 )』に関して言うと、一目惚れ……していません。
してないのかよ!
っと、思わずツッコミしてしまったぜ。
人から聞いて気になっていたけれど、という程度ですね。世界的にベストセラーになっていて有名な本でもあります。
たしかに、なんか聞いたことのあるタイトルだよな。
特にお金やビジネスの勉強をしている方なら聞いたことがあるかもしれませんね。
なぜ今まで読まなかったのかというと、
- 「金持ち父さん貧乏父さん? ああ、名前は知ってるけど外国の人の本でしょ? 訳された文章って読みにくそう」
- 「アメリカでの話でしょ? 日本に住んでいる私には関係ないんじゃない?」
- 「ベストセラーとかオススメだよとか言われると余計に買いたくなくなるんだよなぁ」
という理由からでした。
ですが皆に読まれる本に今の私から抜け出すヒントがあるかも、と思い購入→読破。
そして思ったのです。
「これは確固とした自己がない(と思い込んでいる)人や自分に自信がない人に読んで欲しい」
まさしく私自身のことですが、同じように悩んでいらっしゃる方の、お役に少しでも立てるのではないか、ということで記事にしてみたので良ければご覧ください。
【金持ち父さん貧乏父さん】をおすすめしたい人たちと、その理由
自信の無さと恐怖心の克服こそが、人生の選択肢を増やす
この本をたったの一文で表せと言われたのなら、私はこう答えます。
これってビジネス本じゃーねーの?
お金のかの字も出てきてねーぜ!
確かにこの本はお金について学ぶ重要性を説くお話ですが、じゃあなぜお金について学ぶのかを考えるとこうなったのです。
著者が金持ち父さんから学んだ6つの教え。そこに出てくる例えをじっくり考えた末に、キーワードは「自信のなさ」と「恐怖心」だと思いました。
今回は6つの教えと2つのキーワードを以下のように結び付けてみます。
- 金持ちはお金のために働かない――感情を上手く利用して自信(知識)の土台を身につける
- お金の流れの読み方を学ぶ――お金への恐怖心をなくし、自信に変える
- 自分のビジネスを持つ――築いた自信と恐怖の力を発揮する
- 会社を作って節税する――恐怖が生み出した自信(知識)が恐怖を減らす
- 金持ちはお金を作り出す――足かせとなる恐怖と自信の無さからの開放
- お金のためでなく学ぶために働く――過度な自信を恐怖心で抑制する
少々こじつけがましいところもあるかもしれませんが、私は本当にこう思ったのです。
何故そう思ったのか。
一つずつ語っていきますのでもう少しお付き合いください。
金持ちはお金のために働かない――感情を上手く利用して自信(知識)の土台を身につける
最初の教えは「金持ちはお金のために働かない」です。
どういう意味だ?
親方はなぜ働くのですか?
なぜってそりゃ、お金が欲しいからだぜ。
い、生きていく上で必要だろっ?
そうですね。今の世の中、お金がないと生きていくことは難しいでしょう。
お金がないことの恐怖と焦りを回避するために多くの方は働こうとします。そしてお金がないことが内側にある自信をどんどんと失わせていきます。
でもそんな、「お金が欲しい。お金がなくてはならない」「お金を手に入れられない自分は最低だ」という感情に煽られて自分の時間と労力をかけてお金を必死に稼ぐ(稼ごうとする)のは、中流以下の人間のやり方だ、と金持ち父さんは言うのです。
必死に働いちゃだめだってのか?
じゃあ金持ちはどうやってお金稼ぐんだよおおおっ!
金持ち父さんは言います。
「感情に動かされるのではなく、感情を利用しろ」と。
お金がないと困るー! じゃあ働きに行こう! ではなく、一度冷静に考えようということですね。
なぜお金がないと困るのか。
お金がないと明日食べられないかもしれない。有名なブランドの服が欲しいから。皆働いてお金を持っているから。
そうやって感情に左右され続けているといつまでたってもお金持ちなることはできない。
まずお金についての感情をしっかりと観察し、考えてみる。
そうすることで見えてくるお金への恐怖と、恐怖の原因……なぜ怖いのか。なぜ欲望に飲まれてお金をどんどん使ってしまうのか。
答えは『無知』。
そして知らないからこそ恐怖を覚え、その恐怖からひとまず逃げる(お金の)ために働く。働けない自分を責めていく。
恐怖の根本原因の無知を取り除かないとってことか。
恐怖という感情を使って知識を得る。そしてその知識が自信という土台になるのです。
恐怖という感情を利用して、知識と自信を得る原動力に変えましょう!
お金の流れの読み方を学ぶ――お金への恐怖心をなくし、自信に変える
恐怖をなくすために一番に得ないといけないのが、お金の流れを読むことです。
上のAとBはお金持ちとそうじゃない人たちのお金の流れです。
何が違うんだ?
収入が入ってすぐに自分の資産にするのか、支払いにあてた残りを資産にするのか、という違いです。
親方はどちらでしょうか。
もちろん、Aだぜ!
ちゃんと支払い済ませてから自分の小遣い捻出してるんだぜ!
私もAですが、お金持ちのお金の流れは残念ながらBです。
えええっそんな!
書籍内では貸借対照表や損益計算書と呼ばれるものをもっと簡易的にし、そこに矢印を加えて分かりやすく教えてくれています。
ただここで重要なのは、お金の流れをこれから読めるようになって、そして自分のお金の流れをお金持ちの物へと変えるにはどうすればよいのかを考えることです。
どうすれば良いのかを考えていくためには、知識という土台・基礎が必要になります。
その基礎とは、資産と負債の違いを知ること、です。
資産や負債の考え方は多数ありますが、著者は「自分のポケットにお金を運んでくれるもの」を資産、「自分のポケットからお金を持っていくもの」を負債と定義しています。
お金を運んでくれる?
持って行くが負債は分かるけど、運んでくるってのは?
例えば不動産や株、債券、ビジネスなどですね。何もしなくても自分の元へとお金を運んでくれます。
著者の考えでは持ち家は負債となります。支払いでお金を持って行くからです。
このようにして冷静に自分の財政状況を把握するのはとてもつらいことでもありますが、ここを把握しないと今の自分から脱却できません。抜け出す方法を考えることができないのですね。
把握したのは良いけどよ。
結局資産を得るには元手がいるだろ? やっぱり働かないといけないじゃねーか。
たしかに動かないことには何も手に入りません。
でも、資産を手に入れるためには本当に元手がいるのでしょうか?
例えばYouTubeは無料で開始することが可能です。今や皆のあこがれのユーチューバー。なるだけなら無料です。
ブログにしても、有料で始めた方が良いとはされてますが、無料でも始めることが可能です。
YouTubeもブログも立派なビジネスで資産の一つです。
一度作って収益が出るようになれば放っておいてもお金が入ってきます。※もちろん放っておくことで収益は下がりますが。
今私はまだブログで月に100円程度しか稼げていませんが、自分が他のことをしている時に「ちゃりん」と収益が出ているのを知った時の感動はとても強く覚えています。
このように元手がなくてもポケットにお金を運んでくれるものはあります。その方法を見つけるために、その方法で稼ぐためには勉強しないといけません。
でっでも、勉強ってどこで学べば?
本とかセミナーとかか?
本やセミナーももちろん大切ですが、今は無料で学ぶことできるので、まずは無料の方法を取れ入れてみてはいかがでしょうか。
お金について学ぶためのおすすめの方法は「中田敦彦のYouTube大学(再生リスト)」「本要約チャンネル(再生リスト)」「リベラルアーツ大学(再生リスト)」の動画です。
※おすすめの再生リストへリンクを張らせていただいています。
特にリベ大と略されるリベラルアーツ大学はお金に特化していますし、ブログやYouTubeの始め方まで動画としてアップされています。
そしてそこで知識を身につけて、自信を得、行動へと変えていきましょう!
知識という名の自信を身につけて恐怖を減らそう!
自分のビジネスを持つ――築いた自信と恐怖のコントロール力を発揮する
注意したいのが、自信をつけるために知識だけをひたすら追い求め続ける事、です。
かならず行動(アウトプット)してください。行動をして得られる経験もまた自信につながりますし、なんといっても行動しなければ知識は完全にものになりません。
自信が少しでもついたなら、行動です。
本を読むと分かりますが、筆者は何よりも行動をしています。勉強もさることながら、行動しての経験も得ているのです。
でもやっぱりこええよおおお、うわあああん!
はい、それで正解です。
そもそも恐怖心は人間が生きていく上で必須の感情です。10メートル先の草が揺れた時、「猛獣がいるのではないか」「毒蛇が潜んでいるかも」と恐怖と警戒を抱けるか、はたまた「ま、兎でもいたんでしょ」と楽観的に行くかはまさしく生死の分かれ目です。
え!
恐怖は悪いものなんじゃ?
悪いものでは全然ありません。
恐怖心が生み出す警戒心。慎重な心というのはビジネスで生き残っていくにも必要だと、いろんなビジネス書に書いてあります。
金持ち父さんも「感情を利用しろ」と言っていますが、無くせとは言ってません。
問題なのは『過度』な恐怖心。
ですが自信を得ることによって、恐怖心は和らいだはずです。
草が揺れた時だって、揺れ方で見分ける方法を知っていたら? 対処方法を知っていたら?
投資のリスクを少しでも下げる方法を知っていたら?
完全ではなくても恐怖をある程度抑えられるはずです。
そうすると地面にへばりついていた足も多少軽くなり、一歩踏み出しやすくなります。
本の中には著者の経験が例えとして書かれてあります。正直国が違うこともありますし、そっくりそのまま再現は難しいでしょう。著者自身もこのままを真似しろ、とは言っていません。
こうやって考えることで誰にでもお金を生み出せるのだ、という例として述べているのです。
著者は不動産が好きで、不動産をメインに資産を作られています。彼は、好きだからこそ不動産についての様々なことを学んだと語っています。
そこで基礎を学んだからこそ、応用させることもできるのです。
様々な知識を得たうえで、自分が好きな資産は何かを考える。
私は文字を書くことが好きでした。なのでブログを資産に組み込もうと今頑張っています。
ただ、文字を書くのが好きなら、ブログ書くこと以外にも選択肢はあるでしょう。ココナラなどで依頼を受けることもできます。
ひたすらに勉強することが好きなら、それを誰かに教えてみるのはどうでしょう。
物を作るのが好きなら、それを売るのもいいでしょうし、売るのが勇気がいるのならば作り方を教える側に回ってもいいでしょう。
もしくはただ作っている過程を載せるのも構いません。
ネットを使えば場所を借りることなく、誰かと直接言葉を交わすことなく、動画としてあげるだけでも、文字として起こすことが可能なのですから。
もちろん、最初からお金は稼げません。簡単に稼げるなんて言いません。
そうしてビジネスをすることで得た経験と知識を自信へ変えて基礎を徐々に固めていき、誰かのためじゃなくて自分のための建物を上に建造していきましょう。
俺っちも頑張ってみるぜ!
自信という基礎と恐怖心をビジネスに上手く利用しよう!
会社を作って節税する――恐怖が生み出した自信(知識)が恐怖を減らす
著者はアメリカの方ですので法律は日本と異なりますが、会社を作ることで節税できるのは日本と同じです。
これは活用方法を知らなければ使えません。活用方法を知っていても、「過度」な恐怖心があれば行動には移せませんよね。
しかしながら、知っていることで少しでも手元のお金を増やすことができるのならば、お金への不安を少しでも減らすことができるでしょう。
なにせ最低限のお金がないと生活は苦しくなる一方ですからね。日本では制度が充実していますので餓死することはそうそうないでしょうが、それでもと不安になってしまうもの。
何よりも、「自分の努力によって得たお金」というのは自信につながります。
んっと、つまり……。
お金がないっていう恐怖から勉強して知識(自信)つけてお金を得て、
そのことが恐怖を減らす?
そういうことです。
恐怖という感情が原動力となって良いループを生み出す。
ただ恐怖がなくなれば原動力もなくなりますし、恐怖が強くなりすぎれば自信を失うので、ほどよいバランスが大切でしょうけどね。
まあ恐怖が尽きることは、おそらくないでしょうけども。
恐怖が生み出した知識が、お金(自信)を生み、恐怖を減らす
金持ちはお金を作り出す――足かせとなる恐怖と自信の無さからの開放
個人の才能の開花を妨げるのは「自信の無さ」と「恐怖心」だ。
著者もそう語っておられますが、この言葉こそが私がこの本を通じて伝えたい事です。
私は今も自信がとてもあるとは言い難いですが、誇ってもいいところが自分にもあるのでは? と思えるようになってきました。
いつからそんな風に変わってきたのかを考えました。
そうして何かを学ぼうとして、その学んだことを実践して、失敗して……また学んで実践してを繰り返しているうちに、自然とそう思えるようになってきたのだと気づきました。
おかげで私は「好き」なことに気づけました。好きなことでお金を作ってやろうと思えました。
誰かから与えられた仕事で誰かから給与をもらうことも大切ですが、自分が考えて自分が選んだことで収入を得られるって、幸せですよね。
好きな事だけで食っていけたら、苦労はしないってんだ!
ただ、親方が言うことももっともで、好きなことで稼ぐために好きじゃないことをしないといけない、ことも多々あります。
私で言うとデザインや資料作りでしょうか。あまり得意ではありませんしね。
自信を得て、恐怖心から解放されることで必ずお金持ちになれるとは限りませんが、少なくとも今よりも生きやすくなっているとは確信しています。
本当のお金持ちの思考を学ぶことは、お金持ちになることが目的ではなかったとしても、決して無駄にはなりません。
自信の無さと恐怖心から解放され、才能を開花させよう!
お金のためでなく学ぶために働く――過度な自信を恐怖心で抑制する
ここまで来た方は、かなりの知識と自信を身につけていらっしゃるでしょう。おめでとうございます!
しかしここがゴールではありません。
私も最近一つの壁を突破しました。ブログ収入0→1へ、というやつですね。
それで調子に乗っておりましたが、ここから先をどうしたら良いのかという不安と恐怖に駆られました。
上の表で言うと、自信がグーンっと左側まで押し寄せたんだな。
恐怖心を消し潰す勢いでした。
が、見事に落とし穴にはまりました。調子のよかったPV数がまた減ったのです。なんとか無理に上げようと頑張りましたが無理でした。
それでも以前より前へ進んでいるのはたしかなのですが、そのPV数というものにだけ囚われてしまっていました。
これではお金のために働いているのと変わらないでしょう。
まさしく、自信が過剰に上がりすぎた結果ですね。かすっかすの土台だと気づかずに足を踏み入れ、ずぼりと脚がはまったのです。
このことから読み取れるのは、学び続ける事。変化し続ける事。
本に載っている例えでは、女性レポーターの話が印象的です。
この女性、とても文才があるのですが小説家として食べていける未来が見えなくて記者をしています。少なくとも記事を書くとお金になるからです。
どうやったら良いのかと著者にアドバイスを求めますが、著者がセールスを学んだらどうかと言うと気分を害します。
彼女にはプライドがありました。英文科の修士号を持っていて、そしてプロの文字書きです。お金のことばかり考えているセールスマンになれというのか、と怒ったのです。
でもこれ、おかしな話ですよね。
彼女はお金なんていらないけどベストセラー作家になりたい。けど、お金が欲しいからお金が手に入る記事を書いている。
そして誰からも賞賛される方法で売れることを望んでいるようです。
この話を聞いて、とある動画を思い出しました。それが「リベラルアーツ大学の『副業で月5万円稼ぐための9つのポイント』です。
この話の6つ目。稼ぎたいなら稼げることを「正義」と考える、です。
稼ぎ方のこだわりが強すぎて稼ぐこと(女性の場合は本が売れる事)が困難になっている状態です。
んー、たしかに難しいぜ。
第三者からの目で見るとそれが分かるんだけどなぁ。
著者は「広く浅く学ぶ」ことを解かれています。私も同感で、次の一手を手に入れるためにはもう少し別の知識が必要だと感じました。
どれだけ才能のあるプロフェッショナルな方でも、商売となるとまた別の知識や経験が必要になるのです。
著者自身は実際たくさんの仕事について学んでらっしゃいます。そしてずっと学び続けていらっしゃるのです。
私はそこまでアクティブになれませんし、私ができないことを読者の皆さんに勧めるつもりも有りません。
本当に稼げなくてもいい、一点突破で貫いてやるぜ! というのも一つの道です。
一点を集中的に鍛えながら、他の知識も少し貯えておこう! というのも一つの道。
集中する知識をいくつか作り、一つの知識が使えなくなっても問題なくしておこう! というのも一つの道。
どれを選ぶか、ここにない選択肢を作るかは自分で考え、自分で選択しましょう。
私はどの道か選ぶために雑多な知識を得ようとしている途中です。
なので本や動画、音声コンテンツやSNSを利用して、自分の時間を投資して学んでいこうと思います。
皆さんにも「自信がついたからもういいや」で終わらずに適度な恐怖心を抱き、これからも一緒に学んでいただけたら嬉しいです。
過度の自信が運んでくる危険は、恐怖でいち早く発見し、柔軟に対応しよう!
まとめ
まとめにはいります。この本がどういうものかというと、
自信の無さと恐怖心の克服こそが、人生の選択肢を増やす
もう少し詳しく言うと、自信と恐怖のコントロール、でしょうか。
単独で適度なものなら、悪いものじゃないもんな。
第一の教え「金持ちはお金のために働かない」の項目で出てきた『感情を利用する』というのがこの本のすべてな気がしています。
まあ、あくまで私の勝手な解釈ではありますけども。
この本は小説形式で分厚く、文字数も多いのですが中身はかなり繰り返しの部分も多いです。その中で恐怖という言葉はかなりの回数登場します。
気になった方は読んで恐怖という言葉が何回出てくるか数えてみてください……いや、冗談ですよ?
1回目2回目3回……
親方ー!
っと、このままだと親方が本当に数えてしまいそうなので、今回はこの辺りで。
6回……って、お!
じゃあまた次回! ちゃんと数えて教えてやるぜ!
いや、数えなくていいですからね。
ここまでお読みいただきありがとうございました! ではまた次回に。
今回紹介させていただいた書籍
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