本はたくさん読んでいるのに成果に結びつかない
読んでも全然頭に入らない
アウトプットが大切って聞くけど、どうしたらいいか分からない
アウトプットもしているはずなのに、身についていない
そんな経験をお持ちではありませんか? ――はい、私こと銀づちのことですね!
どや顔で言うことじゃない!
今回、そんな私の悩みを解決する本に出会いましたので、紹介とその中身を軽くまとめてみたいと思います。
こちらの書籍の構成は以下のようになっております。
- CHAPTER1アウトプットの基本法則
- CHAPTER2科学に裏付けられた話し方
- CHAPTER3能力を最大限に引き出す書き方
- CHAPTER4圧倒的に結果を出す人の行動力
- CHAPTER5アウトプット力を高める7つのトレーニング法
このうちのCHAPTER2~4はテクニックについてたくさん書かれてあり、全部を書く出すことは難しいため、今回の記事では触れていません。
【CHAPTER1】
アウトプットとは何か。どうしてアウトプットが大切なのか。アウトプットがもたらすメリットと、より上手な活用法。
【CHAPTER5】
アウトプット力を高めるトレーニング法。
について重視し、記載しておりますのでご了承ください。
【解説】学びを結果に変えるアウトプット大全
インプットとアウトプットの意味を改めて考えよう!
読書をする、人の話を聞く、授業を受ける……これがインプット。脳に情報を入れることを指します。
誰かに話す、教える、書く……これがアウトプット。インプットした情報を、外に出すことを指します。
いやまあ、それくらいは分かってるけどよ。
そうですね。言葉の意味は皆さんご存じだと思います。ですが、それらがもたらす変化についてはご存じでしょうか?
変……化?
インプットは脳内に入れただけ……でも入れたことにより「脳内世界」に変化をもたらします。
一方でアウトプットは「現実世界」に変化をもたらします。
たとえば今日起きたことを日記に書く。これも立派なアウトプットですが、日記に書いたわけですので真っ白な日記帳に文字が書き込まれる変化が起きています。
また、誰かに話すことでその誰かの記憶に影響を与えますし、与えなかったとしても誰かに話すという行動を起こしていることは現実の変化と言えます。
そして現実を変える事で、自己成長につながるのです。
読書する理由の大きな一つに、知識を蓄えて成長したい、という欲求があるでしょう。読みたいだけな方もいると思いますが。
とはいえアウトプットするにはインプットも必要となります。これらはセットなのです。
アウトプットによる変化(メリット)とは?
インプットだけではダメ。ではアウトプットするとどのような違いが出るのでしょうか。
- 記憶に残る
- 行動が変わる
- 現実が変わる
- 自己成長する
- 楽しい
- 圧倒的な成果が出る
まず、インプットだけでは中々情報は脳に定着しません。
入って来た情報はパソコンで言うメモリのような一時的に記憶している箇所に保存されますが、そこから情報が引き出される(使用される)ことがないと忘れてしまうのです。
なのでアウトプットし、情報を活用することで脳が「これは大切な情報だ」と認識し、情報が定着します。
これは別の書籍「進化する勉強法(著:竹内龍人)」内にも書かれてありました。小テストというアウトプットをする、しない組での半年後のテストの結果に明らかな違いがでるという実験結果があります。
学生向け、学生を持つ親御さん向けの書籍ではありますが、効果の高い勉強法についてのたくさんの実験とその結果が載ってあり、なかなか面白いので気になった方は読んでみてください。
情報が定着し、知識となるとそれを活かせる場も出てきますし、活かそうとしたくなりますね。
私も最近マーケティングについて本気で勉強始めましたが、その学んだことを実践したくてしょうがないですからね。
実践していけば、当然現実では変化が起きます。
もちろん、全部が良い変化ではないでしょう。でも、停滞はしない。またインプットしてさらなるアウトプットへつなげていけます。
そうした小さな積み上げは自己成長へと繋がり、自分が成長していく様はそれは楽しいでしょう。
楽しみながら成長していけば、おのずと成果につながる……納得できますね。
インプットとアウトプット、フィードバックの関係性
分かったぜ!
じゃあひたすらインプットしてアウトプットし続ければいいんだな?
そうですね……と頷きたいところですが、それだけでは惜しい。
インプットだけでは得られるものは少なく、アウトプットにより得られるものは増える。それは間違いありませんが、「たくさんアウトプットしていても成長しない」場合があります。
ですので、インプット→アウトプットの次にフィードバックを加えてみましょう。
インプット→アウトプット→フィードバック→インプット→アウトプット→フィードバック……
このサイクルですね。
なぜこうするかというと、インプット→アウトプット→インプットを繰り返して積み上げていた積木。高く積みあがっては行くけど、不安定でグラグラしているかもしれません。もしくは直線状に積みあがっているつもりが、斜めになっていたかもしれません。
ちゃんと積みあがっていく積み木を確認し、見直す必要があります。
がっしりとした積み木にするには土台の部分の補強が必要かもしれません。一部の積み木の向きや位置がほんの少しずれているかもしれません。
何か問題はないのか。
問題があるとすれば何が問題なのか。
どうすればその問題は解決できるのか。
弱いところに積み木を足す=短所克服。
土台がしっかりしているから装飾を施してみる=長所伸展。
もう一つ別の塔も建ててみる=知識を広げる。
さらに高く積んでいく=知識を深める。
こうしたフィードバックを間に挟んだうえで、次のインプットに向かいます。しっかりとフィードバックしたうえで何をインプットするのかを考えるのです。
どうでしょう? こうしていくとより強固なしっかりとした積み木の塔ができると思いませんか?
たしかにな!
無計画に積み上げていくだけじゃ、ひょろっとした塔になっちゃいそうだぜ。
折角積み上げたのですから、倒れたら悲しいですよね。崩れても積み木は残ったままとはいえ、凹みそうですし、結局知識として積みあがっていきません。
実際、私はブログで発信続けていましたがこのフィードバックが甘すぎたと痛感しています。
皆さんは私の様にならないよう、フィードバックにも力を入れてくださいね。
アウトプット力を高めるトレーニング方法4選
実際のトレーニング方法を確認していきましょう。
なお、書籍では7つとありましたが、3つは1つに合わせられると判断し、4つとさせていただいております。
お、おう!
それはいいんだけどよ……なんでこの画像?
なんかこう……鍛えてるっ! て、感じがするかなと思いまして。
まあ、深く考えずに行きましょう!
日記を書く――「5分」、「3行」から初めてみる
とってもお手軽にできるトレーニングですね。
日記と侮るなかれ。書くことによる効果はたくさんあります。
- 書く能力・自己洞察力・内省能力、レジリエンスが高まる
- 日常から「楽しい」を発見する能力が鍛えられる
- ストレスが発散できる
- 幸せになる
まず、様々な能力が鍛えられます。
書く力はもちろん、自分の性格や考え方の欠点・短所も客観的に把握できるようになります。
最初の3つは分かるが、レジ……なんちゃらってのはなんだ?
これはストレス耐性です。レジリエンスとは「心のしなやかさ」とも呼ばれ、レジリエンスが高い方はストレスが強い環境にいても上手にやり過ごすことができるのです。
ストレス社会と言われる現代において、この能力が伸びるのはとてもありがたいですね。
また、メンタル疾患になりづらく、心が折れづらくもなるそうです。良いことづくめ!
精神医学においても「日記療法」が取れ入れられているとのこと。やる価値は十分ですね。
日記に楽しいことを書こうとしていれば、日常から楽しいことを見つける能力が高まります。これは継続へと繋がるのです。だって楽しいことは自然と続けられるものですからね。
また、楽しいからこそ集中することもでき、自己成長も加速していくでしょう。
その日にあったことを文章として表現する。それは内側に溜め込んだものを発散する行為でもあります。
憂鬱な出来事も誰かに話したりすると楽になるように、誰かに見せるわけでもない日記に書くだけでもストレスの発散効果が期待できます。
日記は書くだけでも効果的ですが、ポジティブなことを書いていくことによって、幸福度と生活に対する満足度が高くなることも研究されています。
1日10分程度の日記を書くだけでこんなにもたくさんのメリットがあるのです。書かない手は有りませんね。
そう言われてもよお、やっぱり文章ってのは苦手だあああ!
そんな方は、まず「5分」で「3行」書くことから始めましょう。
書く内容は「ポジティブ日記」です。
箇条書きに良かったことを3つ書きだします。それで終わり。
- 朝早く起きれた
- ご飯が美味しかった
- イケメン(美女)とすれ違った
ただこれだけでもいいわけです。
と書くと、しょぼくて嫌だと思う方もいるかもしれませんが、1日の出来事を3行で纏めるというのは凄いことです。24時間あるんですよ?(睡眠の8時間を引いても16時間)
そして文章が上手な方ほど、箇条書きを駆使して構成を練っているものです。文章が苦手ならば尚更箇条書きを使用しましょう。
慣れてきたら先ほどの文章に付け加えます。
- 朝早く起きれた――昨日、寝つきが良くて目覚ましが鳴る前に自然に起きれた。
- ご飯が美味しかった――目玉焼きを焦がさず、ちょうどよい半熟具合に作れた。
- イケメン(美女)とすれ違った――いつもより早い時間に通勤したら、いつもと違う景色が見れた。
最初から無理して長い文を書こうとせず、毎日続けていくことを優先しましょう。続けていけば自然とたくさん書けるようになっていきます。
時間は「5分」か「10分」以内と決め、だらだら書くのではなくささっとかいていきましょう。だらだら書き続けても、まとまりのない文章になってしまいます。
なあ?
もしポジティブなことが3つもなかったらどうすればいいんだ?
そうですね。たしかに毎日毎日ポジティブなことが3つもあるとは限りません。時にはネガティブなことが多かったり、ガス抜きしたいこともあるでしょう。
そういう時はネガティブをポジティブに変換して書いてみるのを、著者はお勧めしてます。
【例】※本文内のものを少し変えております。
書類の提出期限が1時間遅れて上司にすごく叱られた。1時間くらいでそんなに激怒するなよ。朝に知らせてくれていればよかったのに!
↓(変換)
書類の提出期限が1時間遅れて上司にすごく叱られた。手帳に締め切り時間を書く忘れたのが原因だ。次からはこんなミスが出ないよう、100%手帳に記録するぞ!
失敗をフィードバックし、前向きに持って行ってますね。
これは中々高等な気はしますが、起きたことを冷静に判断する力も鍛えられ、自己成長につながるでしょう。
慣れてきたらSNS上で日記を書いていくのも考えるべき、とあります。
これは「人から見られること」を意識して文章を書かなければならなくなるため、文章力・アウトプット力のさらなる向上が期待できるからです。
誰かに見てもらうことで共感してもらえるかもしれませんし、フィードバックにもつながります。
ツイッター、ブログをやっている私としてもおすすめします。
が、無理せずに手書きでも問題ありません。
一番は続けること。
見せないといけないのがストレになりすぎるようなら、ご自身が続けられる方を選んでくださいね。
健康の記録をつける――体重、気分、睡眠時間など
本の中では「気分」の項目を(-5~5)という数字で記すとあります。
普通なら0になりますね。
自分の調子が良いのか悪いのか。
とても単純でありながらとても大切な事に気づくための良い訓練となりそうですね。
睡眠時間も記載することで、気分の項目と連動しているかどうかも分かりますし、「今日気分が悪いのは寝れなかったせいだな。今日はしっかり寝よう」と早めに対応できます。
自己成長のためには健康であることが大条件です。
アウトプットのためだけでなく、健康管理としても取り入れると良いなと思いましたし、私も今日から実践したいと思います。
読書感想を書く――テンプレートを使ってみよう!
読書感想を書くことで、書籍の内容が頭に残ります。
とはいっても、慣れていない方に「はい、これに書いて」と白紙を渡しても、きっと戸惑うだけでしょう。
著者が用意してくれている「10分で読書感想を書けるテンプレート」を紹介します。
それが「ビフォー」+「アフター(「気付き」+「ToDo」)」です。
読む前の自分:この本を読む前は、文章の才能がないと諦めていました。
気づき:この本を読むことで、文章力は今からでも鍛えられると思えました。
行動:本の中にあった文章トレーニング法を毎日コツコツと続けていきます
読む前と読んだ後(気づいたこと、行動)、それぞれ1行ずつ書き、これに肉付けしていきます。
読む前の自分:今までずっと、周囲から文章が分かりにくいと言われたり、別の意味に受け取られて誤解を受けることが多くありました。この本を読む前は、それは自分に文章力がないからで、そして「私には文章の才能がないから仕方ない」と諦めていました。
気づき:そんな風に文章力について諦めていた私でしたが、この本には私のように文章が苦手なのは才能の有無ではないとはっきりと書かれてありました。
最初こそ本当だろうかと疑いましたが、著者の言葉には説得力があり、私にもできそうなテクニックやトレーニング方法がたくさん載せられていました。
少しテクニックを意識して文章を書くだけで、今までの自分の文章とは違うと思えました。
この本に載っているトレーニングを行えば、文章力は今からでも鍛えられるに違いない! そう思え、心が軽くなりました。
行動:本の中には文章のテクニックやトレーニング法がたくさん載っています。上級者向けのものもありますが、私のように文章が苦手でも始められそうなものもたくさんあります。毎日コツコツと続けて、自信をもって文章を書けるようになりたいと思います。
ちなみにこの感想文の元になる本は有りません。架空の本の感想文として書きましたので、甘いところがあるかもしれませんがご了承ください。
肉付け、は最初は手間取りそうですけれど、そもそもトレーニングですからね。お互い、少しずつ練習して上手くなりましょう!
情報を発信してみる――SNS、ブログにて趣味のことを書く
書籍内では情報発信とSNS、ブログ、趣味のことはそれぞれ1項目だったのですが、まとめました。
情報発信にはもちろんデメリットもあります。ネガティブなコメントを書かれる可能性です。
今のところ私は経験しておりませんが、100%無い、とは言い切れません。私のサイトが平和なのはPV数があまりないからでしょうしね。
それでも、SNSやブログで発信するメリットは大きいと私も感じております。特にSNSは交流がしやすく、フィードバックにもなります。
発信するわけですから当然アウトプット力も鍛えられますし、書く力も鍛えられます。
また「批判」「誹謗」されたら……という緊張感があるからこそ、より真剣に集中して文章を書くことができます。
学生時代、先生に添削してもらうと考えると緊張するのと同じですね。
ただへらへらだらだらと文章を書くより効果的です。
そして情報発信をし続けると、人が集まり、社会欲求を満たすことも可能です。怖いこともあるかもしれませんが、楽しいことも多いのです。
最初に発信するなら、やはりツイッターがおすすめです。140字という文字制限も、長い文字を書かなくていいので気楽ですし、絵文字が使えるのも楽しいですね。
絵文字は使いすぎると文章力が育たなくなる面もあると思いますが、今の時世、まったく使わない文章はお堅く見えます。
交流を楽しんだり、柔らかい印象にしたい場合はどんどんと使っていくと良いでしょう。
もちろん絵文字90%で文字10%みたいなのは止めた方がいいですね。文章力はそれでは鍛えられませんし、その発信で集まってくる人たちから有益な情報は得られないでしょう。
忘れてならないのは発信は毎日行うということ!
散歩していて近所の方に挨拶するようなものです。一日のうち、何時~何分までに発信して返信するかを決めておくといいでしょう。
ツイッターにも慣れてきたら、ブログへ着手するのも有りです。
書籍にはブログ成功の秘訣も載っていましたが、アウトプット力とはまた別の話になるのでこの記事内で語るのは止めておきます。
まとめ
●インプットとは情報を脳に入れること。 ●アウトプットとは入れた情報を処理して、発信すること。 ●フィードバックとはアウトプット内容を見直し、方向修正や疑問の解決をし、次のインプットにつなげる事。
これらの繰り返しを行うことで自己成長に結びつくわけですね。
インプットは『脳内世界』を変える。
アウトプットは『現実世界』を変える、だったな!
そうです。なぜかというと、アウトプットすることによって次のようなループに入れるからです。
- 情報が記憶に残る
- 行動が変わる
- 現実が変わる
- 自己成長できる
- 楽しい
- 圧倒的な成果が出る
もちろん、すぐに成果がでるわけではありません。
何度も何度も「インプット」→「アウトプット」→「フィードバック」→「インプット」……と繰り返していかなければなりません。
今私は必死に行っていますが、大変です。ただ幸い、私は書くことが苦痛ではないのでなんとかできていますが、書くことが苦手な方にとってはさらに辛いと思います。
アウトプット力を鍛えるおすすめトレーニング方法のリストはこちら!
- 日記をつける――慣れないうちは「5分」「3行」でOK!
- 健康の記録をつける――体重、気分(-5~5)、睡眠時間を書く
- 読書感想を書く――いきなり書こうとせず、箇条書きやテンプレートを使おう!
- 情報発信をする――SNS、ブログを使い、発信していこう!
苦手な方は無理せずに3行日記から初めて、徐々に増やしていきましょう。
3行か……すっげえ、しょぼくて嫌なんだが。
3行の日記は全然しょぼくないですよ! だって考えてみてください。1日は24時間あるわけです。それをたったの3行にまとめるって、すごいことじゃないですか!
ということで「アウトプット大全」についてざっとまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?
大全、とついているだけあってアウトプットの具体的なテクニックがたくさん載っています。
今回は個別のテクニックよりも、アウトプットの重要性や練習方法を重視しました。具体的なテクニックが知りたい方はぜひ実際に読んで、そして誰かに伝えてみてください。
私もまだまだインプットアウトプットの反復作業が足りていませんので、これからフィードバックし、インプットへ戻りたいと思います。
一緒に頑張っていきましょう! では、また。
次のアウトプットの時に会おうぜ!
今回、紹介させていただいた書籍はこちら!
コメント