今回は「ミニマリスト」に興味があるのでそのお話をしてみたいと思います。
というのも、ミニマリストを勉強することで物を持たないことによる心の安定、自由を掴む方法を理解できるのではと思ったためです。
ミニマリストと「自しん」を作るのが関係あると?
しゃあねえな。ちょっと聞いてやるよ。
ありがとうございます。
私のように自身・自信がない方にとって、ミニマリストの考え方はとても参考になると思いますので、
「ミニマリズム・ミニマリストとは何なのか」「その考え方を活かすとどうなるのか」
を一緒に勉強していきましょう。
そして今回、読ませていただいたのが「手ぶらで生きる」という書籍(2018年出版。著者:ミニマリストしぶ)です。
作者のしぶさんはブログをされています>>ミニマリストしぶのブログ。気になった方はサイトもチェックです。
見やすくて勉強になります。
書籍自体も目次が美しいですし、それぞれの項目の最後に太字で一言でまとめられているので、要点を把握しやすいのもおすすめポイント。
活字が苦手な方はなんとなく読み飛ばしながら、目次タイトルと項目最後の一言だけを読んでいくのも良いと思います。
【手ぶらで生きる。】見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法【読書レビュー】
今回こちらの本を読もうと思ったきっかけはコチラの動画を見たのがきっかけでした。
うぅ。
でもさ、ミニマリストって、物を買うの我慢するんだろ?
俺っち、そんな我慢生活は……いやだああ、うおおおおんっ。
私自身、親方の様に「我慢する」イメージがありましたが、動画を見たり実際に買った本を読んでいくとイメージが変わりました。
え? 我慢、しないのか?
そうなんです。我慢ではないのです。じゃあ、何なのか。それは
ミニマリズムの本質は「強調」――ある1点を目立たせるために他を削ぎ落す
大大大好きな壁紙を際立たせるために壁際に何も置かない。
たとえるならばそのようなイメージでしょうか。
著者は好きではなくて大大大好きなものを残すのがコツだと語っています。
今実際、自分の部屋を見回すと好きなものが多いので「好きか嫌いか」だけで取捨選択しているとかなり多くのものが残ってしまいそうです。
しかしそれを「大大大好き」とすると、かなり減らせるでしょう。
嫌いはおろか、ちょっと好きなものも排除したことで、より「好きなもの」が強調された部屋になる。
想像してみてください。大大大好きなものだけが存在する部屋で過ごしているのを。
とっても居心地良さそうだな!
ストレスが全くなく、楽しめる部屋になりそうですよね。
そしてそうやって強調することによって、自分を深く理解することにもつながる。
私はこれは好きだけど、なくても困らないんだなぁ。
そして必要かと思って買ったけど結局気に入らなくて使ってないな、これ。
衝動的に購入する。周囲が必要だという風潮だから釣られて買う。でも結局好きじゃなく(気に入らなく)て使わない。
周囲にあるモノを「大大大好き」とそれ以外に分けて一度考えることで、好きが強調され、大大大好きなもの=自分にとってどうあっても手放せないもの、好きだけど特に必要なもいもの、嫌いなものがわかる。
そうやって「誰かの意見ではなく、本当に自分にとって必要なもの」への理解が深まる。
見栄や日々のストレスなど、様々な要因で見失った自分の姿を探し出す最初の一歩になるに違いません。
ミニマリストの本質:ある一点強調して他をそぎ落とすことで、本当の「自分」を理解すること
キーワードは「自由」――暮らし、物、体、時間、思考、人物関係の自由
むしろミニマリストって不便で不自由そうだけどな。
暮らし、物、体、時間、思考、人物関係。それらの中から大大大好きを選び抜き、他をそぎ落とせば、嫌いなことに時間と労力とお金を割かずに済みます。縛られない……つまりは自由になれるわけです。
たとえば
広いことが正義ではなく、狭い方が良いこともある
アメリカにはなるべく物を減らし、小さな家で暮らす「タイニーハウス」というライフスタイルがあるそうです。
狭い部屋に住める=安い家賃で済むので好きな場所に住める。掃除やメンテナンスも容易です。
高い家賃の広い部屋に住んでそこに住み続けるためにあくせくと働き続ける不自由さと、狭い部屋だけどその分身軽でゆとりのある自由さ。
どちらが良いのかは人それぞれですが、私は後者がいいです。
でも俺っちはさすがに四畳半の部屋とかは嫌だああああ。
大切な商売道具置く場所がなくなっちまうよおお。
でしたらそれはそれでいいのです。その広さが本当に自分にとって必要なら問題ないです。たとえば親方のように仕事上必要であるとか、広いことでモチベーションが保たれるとか、その広さが単純に好きだとか。
ただ広いと空いている隙間を埋めたくなってしまうのもあると思いますので、そこは注意ですね。
狭い部屋は不自由ではなく、むしろ身軽で自由である
物を選ぶ時の、自分なりの優先順位を持つ
しぶさんは、お金すらほとんど持ち歩くことがないそうです。クレジットカードや電子マネーは落としても支払い機能を停止させることができます。ですが現金や財布はなくしたら基本は戻ってこないでしょう。
形あるものを持つリスクを優先されているからですね。
他にも、もしも家が火事にあったとして、家具や家電も全部消失してしまったら……また大金を払って買い直さないといけません。
物が少ないので失うリスク(恐怖)から解放され、文字通り身軽なので引っ越しもしやすい。
また服が少なるなることで、日々の服選びが単純化され、決断に使う脳のエネルギーを失わずに済みます。
服を選ばずに済む快適さ(服を選ばなければならない縛りからの開放)は、私にとってとても魅力に感じました。
スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグなども仕事に集中するべく毎日同じ服を着ていた、というのはこの書籍以外でもなんども見かけた有名な話ですしね。
それなら俺っちは実践済みだぜ!
これが一張羅なんだぜ! ジョブズと一緒だ!
ですがこれも、すべてをそのまま自分に取り入れればいいわけではなく、自分なりに粗食することが大切です。著者は一種類だけに決めているそうですが、私は2~3種類に抑えてみようかなと思ってます。
試行錯誤して、自分なりの譲れないところ、を探していきましょう。
物がたくさんでごちゃごちゃしているから収納を買う。収納があるからそのスペースを埋めようと物を買う……そんなサイクルから抜け出したいですね。
単純に物が少ないのではなく、自分の中での基準(こだわり)を決めて所持・購入する
こだわりを見つけるために、自分への理解を深める必要がある
面倒をなくすために労力を費やす
面倒くさいと感じるということは、しんどいこと。そのしんどさから自由になるために努力するのです。
たとえば?
たとえば物が少ないと、掃除やメンテナンスが簡単ですし、物を探すことに時間を費やす必要もなくなり、部屋の空間が開くので狭い部屋でも満足できます。
あれどこいった? たしかここらへんに……なんでないんだ?
持ち物これだけしかない分、部屋も小さくていいよね。
と、部屋中をひっくり返さなくていいし、広い部屋に住むためにあくせく労働せずに済むわけです。かなりの面倒がこれだけでも省けますね。
また洗濯が面倒なら全自動洗濯機。皿洗いが面倒なら食洗器。
ミニマリストだからそれらを買わない、のではなく。自分の基準に合わせて必要だと感じたならば、躊躇なく買う。
それこそがミニマリスト!
努力をしないための努力を全力でするってわけだな。
最初はつらくても、一度面倒をなくせばあとは楽しいだけに集中できますね。
また、健康面もそうでしょう。
不健康ほど面倒くさいものは有りません。
病院に行き、薬局に行き、そのたびに治療費や薬代を払い、不調を治すためだけに体を休める時間を使わないといけない。
健康であるための投資は日ごろから。食材も加工食品は避けて自然本来のものを使い、一日3食ではなく、昔からの食事スタイルである一日1食~2食ですませる。適度に日の光を浴び、運動をして睡眠をしっかりととる。
面倒なことを避けるためには、努力を惜しまない
不健康ほど面倒なことはない。日ごろから健康には気を遣う
常識を疑い、時には破壊する
ミニマリストの考え方は効率を良くしていくもの。毎日行うことをルーティーン化し、日々日々効率を上げていく。
それは良い面もあれば自らの思考を懲り固めるという負の面もあります。
えっ?
何か悪いことあるのか?
無駄を省くといえば聞こえはいいですが、では無駄とは何か? 無駄とはゆとりともいえますし、余裕ともいえますし、自分の中に今までなかったもの、であるともいえます。
今までは重要と思っていなかったけれど、実際やってみたらとても大切だった。食べたことなかったけど、食べたらおいしくてとても好みだった、なんてこともあるでしょう。
書籍内ではランダムで飲食店を選んでくれるアプリ【SHACA SHACA!!】が紹介されていて面白いと思いました。
ミニマリストとはこだわりを持った方たちですが、同時に柔軟で成長を続けていく方たちでもあるのです。
世間・自分の常識を常に疑い続け、常識を塗り替え続けていく
人物関係の自由――損得の得を選び、依存先を増やして依存のリスクを減らす
結局人間関係は、利益関係だ、と書籍では書かれてあり、私も納得しています。
そんな冷たいこと言うなよおお!
と思われるかもしれませんが、この利益というのはお金や物などのことだけを指すのではなく、「一緒にいると安心する」「一緒にいて楽しい」なども含まれます。
一緒にいて辛いだけの人とは縁を切る。これはリベ大の両学長もオリラジの中田さんも言われていることでもありますね。
そして交友関係を広くし、依存先を増やすことで「Aという人と疎遠になってもBやCがいる」ので追い詰められることはなくなります。
また書籍で出てくる中で私が好きな言葉が「恩の奴隷にならない。恩返しではなく恩回しをする」です。
恩回し! いいですね。
ギブとかテイカーとかの話だな。
まさしくその通り。重要なことというのは、お金の話にせよミニマリズムにせよ、被るようです。
人間関係の損キリをすることが自分にとっても相手にとっても良い
恩の奴隷にならずに恩を循環させられるような関係性を築く
「満足」を追求ではなく、「これで十分」なものを選ぶ
書籍の中では「最大化/満足化」という考え方が紹介されています。
「最大化」とはすべての選択肢を探り、品定めし、最高のものを得ようとすること。一方「満足化」は、自分が必要とするものを考え、そのニーズを満たすと思った最初のものを選択すること――。
『手ぶらで生きる。見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法』第5章35「足るを知らなきゃ富めない」より
「満足化」は、「これで十分」なものを得て満足する生き方のことだ。「これで十分」は、だいたいの場合「十分に満足」である。
もっと良い選択肢があったのではないか。と果てしなく考え続けることによって、今の状況に満足がいかずに落ち込む。
本当はもう十分満足すべきなのに、満足できずに何かに追われるように選択肢を探し続け、後悔し続ける。
ああ、だから選択肢も減らすことで
自由になるって言いたいのか。
はい、そういうことです。
選択肢を作りすぎず、自分の満足度の天井を知る
まとめ――見栄を手放し、大大大好きなものに囲まれて生きる
見栄には様々なものがおまけとしてくっついています。
高い衣服やアクセサリー、家賃の高い住居、無駄な労力、疲れる人間関係。
ということは、見栄を手放すだけで身軽になれる。書籍の中身は本当にタイトル通りでした。
そうかもしれねーが、
言われてすぐに手放すのもむずいぜ?
ですね。すぐにできるのであれば悩まず、もうすでに行っているでしょう。
なので、少しずつ目に見えるものから一緒に手放してみませんか?
私は少し前に本棚を2つ捨てました。もちろん中の本も整理しました。
本ならば古本として売却もできますし、電子書籍があるので本棚がなくても問題がありません。
そして本棚をなくせば、当然部屋が広くなりました。そうすると「無理して広い部屋に住まなくてもいけそうだな」という感覚になりました。これは現実的な話で言うと、広い部屋を探さなくていいので家賃を抑えられるということです。
物が減ったことで狭い部屋で満足できるようになったのです。
さらにこの本を読んだことで「ベッドで寝なくては疲れが取れない」という常識も崩れたので、ベッドも処分します。
代わりにテーブルを置きたいと思います。趣味のジグソーパズルを床でせずに楽しめそうで、今からベッドを捨てることに対してワクワクしてます。
まあたしかに寝具って場所とるから、
なくなれば広くなるだろうけどよ。
さすがに俺っちにそれはできねーなぁ。
とはいっても、皆さんにベッドまで捨てろとは言いません。改めて「本当に必要なものはどれで、いったいどこにあるのか」を考えてみて欲しいのです。
すぐに答えられるならいいのですが、きっと答えられない方が多いのではないでしょうか。
おうよ!
俺っちもすぐに答えられねーぜ!
捨てても問題なさそうなもの。捨てることによって何か期待が得られる(ワクワクする)ものを一緒に捨ててみましょう。
一度捨てて、必要だと思えばまた手に入れればいい話。それは無駄なお金ではなく、必要な経験として身に付き、よりその物を大切にできるはずです。
そうしてそうしていろいろなものをそぎ落とすことで、見失っていた本来の「自分(自身)」を取り戻し、どこかに置いてきた「自信」を身につけていきましょう。
毎度のことながら長くなりましたが、とても良い本で一つの生き方として参考になると思いますので、ぜひ一度読んでみてください。
ではまた別の記事でお会いしましょう!
とりあえず俺っちも少しずつ処分していくぜ。
じゃあまたな!
今回参考にさせていただいた書籍はこちら
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