会話力--人生は「聞く力」で9割変わる

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上手く話せるようになりたい。

そう常々思っておりますが、いざ話すとなると支離滅裂で、最後は自分でもよく分からなくなることがあります。

原稿があってそれを読むだけならなんとかなっても、会話というアドリブの場では全くダメ。

銀づち
銀づち

おはようございます。

今日はなんだかややこしい天気ですねー。

相手
相手

おはよう!

たしかにねー、雨が降るなら降ってくれたらいいのに。

くらいの会話なら出来ても、自分の本当に伝えたいことを言えない。

でもその話せないというのは、話すための力がないからなのだろうか?

では逆に、誰かの話を聞くことはできるのだろうか?

人生は「聞く力」で9割変わる (経済界新書) [ 福田健 ]

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人生は「聞く力」で9割変わる

ということで今回読ませていただいた書籍はこちらです。少し古いものですね。

最近部屋の本を整理していた時に出てきた積本の一冊……良い機会だからと読んでみたらなかなか興味深かったです。

筆者である福田先生は「話すよりも聞く方が難しく、聞く力がないと結局話せない」とおっしゃってます。

聞くことによって相手を知り、相手を知ることで相手に伝わりやすい言葉を使うことができる。

聞く力、一緒に鍛えていきましょう。

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「聞く」ための3つのポイント

細かいコツはたくさん例文と一緒に載っていますが、押さえるべきところは3つ。

  • 表情
  • 相槌

ただこれだけ。

ただですね。ずっとテレビで活躍されている明石家さんまさん、最近win3で活躍している宮迫さん、youtuber芸人のカジサックさんなど、好きなMCさんを思い浮かべてみてください。

どんな顔で相手の話を聞いてらっしゃるでしょうか。目線はどこを見てますか。相槌は頷くだけじゃなくて声も出ていますか。

表情は決して無表情ではなく。目線はきょろきょろせずに相手を見ていて。相槌は声に出ているのではないでしょうか。

逆も想像してみましょう。

無表情で話を聞いている。目線はきょろきょろしているか、目を閉じたり俯いたりで相手を見ていない。頷いてはいるものの、声は出ていない。

自分が話す立場で考えるとより分かりやすいと思いますが、話しにくくないですか?

聞くという行為は、『あなたの話を聞いていますよ』との発信なのだこの発信の不在がたくさんの話し手を惑わせていることに、聞き手は気づくべきだ」本文より

つまり聞くということは、音として耳から脳に情報を入れること、だけではない。情報を入れた後で反応をする、ということ。

とはいっても、いつでもニコニコしていたり、ひたすら頷いていたら良いわけではありません。真面目な話しているのに笑っていたり、ひたすら頷いていたら

銀づち
銀づち

何をへらへらしているんだ!

相手
相手

ずっと頷いているけれど、この人本当に僕の話を聞いてるのかなぁ?

となってしまうでしょう。

一つずつ具体的に見ていきましょう。

表情--顔(体)で話す

表情には、体の動きも含めたいと思います。

そう考えるとさんまさんは笑う時に机を叩いたりしますし、宮迫さんは手を叩き、カジサックさんはのけぞったりします。

もちろん表情も変化に富んでいます。いつも笑っているわけではもちろんなく、きょとんとされたり、ツッコミの時には怒ったような顔をすることもあります。

状況に合わせて変化する表情 + 話内容に応じたジェスチャー

たとえば挨拶をされた時。にこりと笑ってお辞儀をしてくれる方と、笑うだけ or お辞儀だけの方なら、どちらの方が好印象でしょうか。

銀づち
銀づち

おはようございます!

相手
相手

(目はあったものの、無言のまま去っていく)

銀づち
銀づち

(無視された。哀しい)

というやりとりが一番悲しくて寂しいですね。その時の精神状態や性格によっては「もう二度と挨拶なんてやめておこう」などと思ってしまうかもしれません。

ですがそれも

銀づち
銀づち

おはようございます!

相手
相手

(にこっと笑ってペコリとお辞儀)

銀づち
銀づち

(笑って挨拶してくれた! 良い人~)

という対応だった場合、私はテンションが上がります。気分よくなります。

ならば逆の立場になった場合、同じようにすべきでしょう。笑顔で挨拶を返されて嫌な気分になる人はいないでしょう。だってそもそも自分から挨拶しているわけですから。

「そう言われても……笑顔苦手なんだよな」

分かります。私も引きこもっていた間に自然な笑顔なんて忘れてしまったことがあります。

ただ笑顔は練習することができます。接客練習と同じです。私は家で鏡を前にして口角を上げ、指を使ってでも顔の筋肉をほぐしていきました。

銀づち
銀づち

笑顔なんて、表情を変化させるなんてしゃらくせー!

俺はクールに生きてやる!

と割り切ってらっしゃるのならばそれはそれでよいと思うのですが、この記事を読み進めていらっしゃるということは会話力を少しでも向上させたい方だと思います。

鏡に向かって笑顔(表情)練習ってどこか気恥ずかしいのですけれど、家で自分しか見ないわけですから遠慮なくしましょう。おかしく思う事なんてないです。

ただ、今はコロナ対策でマスクをしていることが多いです。なので表情が伝わりにくいのがあります。

そこで活躍するのがジェスチャー。体で感情を表現することです。

大爆笑ならお腹抱えるもそうですし、笑う時に口元を押さえる※1、手を叩く。軽い挨拶なら片手をあげるや頭を下げる、のもありますね。

※1:口元を押さえて笑うのは、笑顔を隠すことでもあり、外国の方からするとwhy? になることもあるそうです。なぜ折角の笑顔を隠すの? と。でもそれは国や地域に根付いた文化なので気にしなくていいかと思います。

多彩な表情と体の動き。これらを適した時に適した相手に行う。それが聞き手!

福田先生も「話す側はある程度準備ができる。でも聞き手はそうじゃない」というようなことをおっしゃってますが、まさしくそれです。話し手は「こういうことを話そう(話したい)」と下準備しているのに聞き手はその場で聞いてすぐに対応する必要があるのです。

つまり「時と場合に応じて表情やジェスチャーを使い分けわけです。

と、考えると聞き手って難しいですね。

ではどうすればすぐに反応できるようになるのか。

もちろん、経験もあります。しっかりと聞く、というのもあります。それともう一つは次の項目に関係あります。

目--目で話す

人間にとって大事な情報をもたらしてくれる視覚--目。

これは話しを聞き手が読み解くために活用したいものでもありますし、聞き手が話し手へ自分の想いを伝えるための手段でもあります。

会話に適した表情を返すには、耳で聞き、目で聞き、それらの情報を理解して反応するのです。

対応するために必要な情報を得るためにも相手をしっかりと見る必要もあるわけですね。

俯くのはNG

恥ずかしい。目線を合わせるのが苦手。

そういう気持ちを、私は理解できます。人の視線が怖い分、逆に自分が向けるのも今だに私は苦手です。

ですが相手の表情や身振り手振りを見ないのはもったいない。それは情報を得る、というだけでなく相手側に与える自身の印象にも左右します。

俯いて全然目線が合わない人との会話を想像してみましょう。

銀づち
銀づち

昨日出かけた先でいい店見つけたんだ。

とっても雰囲気が良くて、料理もおいしかった。

相手
相手

へぇ、良かったね。どんな店なの?

(相槌はしてくれるものの、ずっと俯いたまま)

銀づち
銀づち

(こっちの話どうでもいいのかな。

興味なさそうだし、この話題はもうやめよう)

俯いてなくても、スマホに目を落としたままを思い浮かべてもいいでしょう。雑に扱われている感じがしてしまい、下手をすると喧嘩に発展しそうです。

片手間に聞かれている。面倒くさがられている。興味がない。

という態度に思われ、「この人に話しても無駄だ」と話し手は口をつぐんでしまうでしょう。

よし、じゃあ頑張って相手をじっと見よう

銀づち
銀づち

(<●><●>)じ~~~~~~~~~っ

相手
相手

恐っ!

かといって常に凝視されてしまうと、話し手が圧を感じて委縮してしまったり、逆に喧嘩を売られているように思われる可能性もあります。

つまりはこれも時と場合に応じて目を向ける必要があるのです

きょろきょろするのは落ち着きがないし、恥ずかしいからと目線を下げていたら悪い印象になるし、じっと見つめていたらそれはそれで良くない。

目は口程に物を言う、といいます。

会話している時、自分は果たしてどこを見ているのか。そこも意識していく必要があるようです。

相槌--声で話す

声でしっかりと話し手に「私はあなたの話を聞いていますよ」と発信する。それが相槌です

こくりこくりと頷くだけでもしないよりは良いですが、やはり声に出すとより話し手は嬉しいものです。

ただ相槌にも『同意』『共感』『驚き』と種類があります。否定もありますが、否定から入るのは止めた方がよいでしょう。

同意』『共感』『驚き』の相槌を「時と場合に応じて」使い分けるのです。

相槌に関して上手だなと思ったのは、カジサックさんですね。当記事で何度も名前上げさせていただいてるのは、本当に上手だというのと誰でも参照しやすいためです。芸人さんとのコラボ動画が多数あるので、好きな芸人さんとの対談を一度見てみていただきたい。

ゲストさん
ゲストさん

だからあの時はこうこうこうで、しんどかったんですよ

カジサックさん
カジサックさん

うんうん、分かるわぁ。俺もそうやったからさ。

でもその後でさ。これこれなったやん?

ゲストさん
ゲストさん

いや、でも実はあれの時って誰々さんが~

カジサックさん
カジサックさん

え? うそ、マジでっ?

そんなん俺全然知らんかったわぁ

いやぁ、本当に上手。誰かと話ししているカジサックさんは生き生きとしています。

でもそれは最初からではなく、尊敬している人をまねたり勉強したり練習したりしたと、ご本人もおっしゃってます。

さすがにあのレベルの聞き上手になるのは難しいでしょう。ですが、努力することで上達することだということを、カジサックさんが証明してくださってます。

私も少しでも聞き上手なれるよう、努力したいと思います。

まとめ

ということで、聞き手というのが会話において大変だし大事なのだということがたくさん載っている本でした。

ですが、この本がどういう本かを、もしも一言で表せと言われたならば「話し手の本」だと私は答えます。

聞くというタイトルなのに?

と思われるかもしれませんが、

聞くという行為は、『あなたの話を聞いていますよ』との発信なのだ。この発信の不在がたくさんの話し手を惑わせていることに、聞き手は気づくべきだ」(本文より

という文章の最期。聞き手に気づいてほしい、という話し手の想いが伝わってこないでしょうか。

他にも書籍内でも何度も「聞き手は反応すべき(してほしい)」という文章が出てきます。

ほとんどの話し手は、聞いてほしいだけでなく反応が欲しいと思っています。でも相手の反応が悪い。それをただ「この人(聞き手)が悪い」と判断するのではなく、自分が聞き手ならばどうだろうかと想像してください。

銀づち
銀づち

私ならこの話題は楽しいから、絶対に笑って盛り上げるのにな。

と思うかもしれません。ならば、具体的にどう盛り上げるのかを考えてみましょう。

いろんな会話パターンで「話し手自分=聞き手も自分」という想像してみてください。自分はこの話題を振った時にどういう反応があったら嬉しいか。どういう言い回しなら理解できるか。

この話題の時にこう笑って、たとえ話になったら驚きの表情して、真面目な時にはまっすぐ見返して、共感できる時に「うんうん」とうなづいていて……。

紹介した3つのポイントが出てきたのではないでしょうか。……出て来てなかったら、すみません。

つまり、

  1. 話し手であるからこそ聞き手に求めたいことが見える
  2. 話し手から聞き手に回ることで、聞き手の気持ちが分かる
  3. 聞き手の気持ちがわかるから、伝わりやすくだらけさせないように話せる

相手に説明したい。相手に分かって欲しい。相手に感動して欲しい。

のであれば、聞き手にとって分かりやすく説明しなくてはいけないし、聞き手の気持ちも理解し(ようとする)なければならないし、相手からアクションが欲しいならばその行動を促すように話さなければならない。

私が、俺が、僕が。

しっかりと聞き手に回ったことがない話し手は、どうして相手に理解してもらえないのかを理解できない。だって相手を理解していないので、相手にとって伝わる表現とそうじゃない表現を知らないから。

一方で上手な聞き手は、話し手の言葉や身振り手振り、表情などから相手を理解しようとするから、話すのもうまい。だって相手のことを理解しているので、相手にとってどういう表現が一番伝わりやすいかを知っているから。

会話とは何か。

答えはたくさんあるでしょうが、私はこの本を読んでこう思いました。

相手を理解しようと努力すること

努力しない適当なやり取りは疲れないけれど、真剣に話をする(聞く)と疲れてしまうのはそういうことなんだと、自分の中ですとんと納得しました。

理解しあっている相手とは疲れないのは、必死な努力がもう必要なくなっているから。……とはいっても、そこで驕ってしまうとダメでしょうけども。

私は引きこもっていた人間です。でも、引きこもる前からその努力を怠っていたなと思います。

とっても「イタタタタっ」な部分に気づかされました。まさか会話の本を読んで、友達の作り方を思い出すきっかけになるとは思ってませんでした。

今更そのことに気づいて遅すぎるとは思いますが、気づいた以上変わっていきます。どうか見守っていただけると嬉しいです。

と、最後は書籍のまとめじゃなくて個人の話になってしまいましたが、言葉の言い回しに難解なところはなく、たとえもたくさんあるので想像しやすい本でした。新書ですのでさらっと読めるのもいいですね。

『聞く』ことで、人生を豊かに生きる知恵が得られる」(本文より)

人生を豊かにするために、ちゃんと聞いていこうと思います。

今回の参考書籍

人生は「聞く力」で9割変わる (経済界新書) [ 福田健 ]

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人生は「聞く力」で9割変わる

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