吉本興業について

考える日常
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最近何かと話題になる会社ですね。

とはいえ「またやってるなぁ」くらいで特に書こうとかまでは思っていなかったのですが、ふと「書きたい」と思ったので筆ではなくPCに向かい合っている次第です。

ちょっと時事とは言えない微妙な遅れ具合ですが、まあ大目に見てやってください(笑)。

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吉本興業について

私は関西の人間で、お昼になると家族で一つの部屋でお昼ご飯を食べながら新喜劇を見て育ちました。

なのでとてもなじみ深くて思い入れもある会社ですが、最近はテレビを見なくなったのもあって以前より吉本びいき目線がなくなり、冷静に見れるようになった……と思います。

とはいえ、吉本興業とは何のかかわりもない一般人ですので、あくまで見聞きする情報を頼りに考察していきたいと思います。

所属芸人に対等な立場になって欲しくない

結論から言うと、その一言で終わります。はい、お疲れ様でした。

……いやもちろんそれで終わりません(笑)。

そう思った経緯を、一つずつ説明させていただきます。

西野さん(キングコング)退所

まず最近の話題といったらこちらですよね。

以前より「え? まだ吉本所属だったの?」「いつ辞めるのかな」と囁かれていた(?)と噂の芸人さんですので、辞める事自体は驚きではないのですがこのタイミングか。急だったな、という印象は有ります。

急だったな、と思ったのは第2回のwinwinwiiinでは辞める気配がなかったからです。なので本当は水面下で動いていたのかもしれません。

ニュースなどでは円満かどうかがやたらと取りざたされてますが、そこは私的にはどうでもよいところです。

辞めた理由の方が今回は気になっています。「マネージャーがころころ変わる」と。

芸人さんを育てていくということを考えると、マネージャーは変わらない方が良いと思います。それに西野さんのように数年がかりの企画を行う場合、その引継ぎがとても大変になってしまいます。

でも西野さんが何回言っても変わらなかった。そこにはもちろん理由があるはずです。

仲良くさせない

ずっと一緒に過ごしていると情が生まれるものでしょう。もちろん、心の底から合わない場合もあるかもしれませんけど、表舞台には出なくても一緒に何かを成し遂げていく一体感って、すごく大きいと思うんです。

そして信頼関係が結ばれていく。

……というのは、いいことばかりに思えますが、会社として困る現象も起きかねない。それが所属タレントの意識内で

会社<マネージャー

という構図になること。

ジャニーズ事務所のSMAPさんたちの退所なんかはまさしくそうじゃないかと、私個人的には思ってます。

会社の言う事よりもマネージャーの言うことを優先する。それは、マネージャーが会社を優先してくれている間はとても有益でしょうが、独立されてしまう危険性を含んでます。

それを避けるためにマネージャーを変えるというのは、一つの考え方・手法として有りでしょう。

力を持たせない

ネットで調べればすぐに出てくる話ですが、現会長自身がダウンタウンさんのマネージャーであって、そして会社内で出世していった人ですからね。

第二の自分を作りたくないとすれば、これもまた分かります。

正直この二つでも結論に至れなくもないわけですが、まだまだ行きましょう。

山本さん(極楽とんぼ)の10年間の謹慎

めちゃイケはよく見ていた番組で、そこに極楽とんぼの二人もいらっしゃいました。とはいえ、申し訳ないことに私はあまり山本さんがどういうキャラクターとして番組にいらっしゃったのか、あまり覚えてません。

ずいぶん昔にテレビを見なくなったからでしょうか。事件がニュースとして取りざたされたとき、かなりの衝撃を受けて記憶を消したんでしょうか。

不起訴になっていたにもかかわらず、犯罪を犯して捕まったんだとばかり思い続けて今に至ります。恥ずかしい限りです。

最近はCH登録もして、凸する動画を見て笑わせていただいてますがそれはさておき。

山本さんが10年間吉本に戻れなかった、というところから考えていきたいと思います。

軍団山本という勢力を削る

芸能に疎い私でも聞いたことのある軍団山本という組織。東京吉本の中でもかなりの規模だったようです(第三回winwinwiiinの後編でも復帰までの話がされてますので、詳しく知りたい方はこちらから)。

有名人だった方が、犯罪を犯しているかのように報道された後で、普通の仕事をして何年も過ごすというのは、文字にすれば簡単ですが実際はとても大変だったと思います。

そうやって頑張って過ごしているのに、芸能界に戻れるまで9年。吉本に復帰するまで10年。同じようなことを起こしたタレントさんがもっと早く復帰できているのに、なぜか山本さんだけそれだけ時間がかかった。

その10年間で、吉本内にいる顔ぶれはとても大きく変動したことでしょう。それはつまり、山本さんの影響力も小さくなったはず。

今回の事件をきっかけに、その力を削ぎたかったのではないか?

なんていうのはさすがにいいがかりかもしれませんが、私には今のところ、山本さんを復帰させなかった他の理由が思いつきません。

誰が聞いても納得できる理由があるならば、ぜひ聞いてみたいところです。

宮迫さん(雨上がり決死隊)の会社復帰への道

吉本の問題でこの人に触れないわけにはいきませんね。宮迫さん。

直営業のことを闇営業というキーワードで塗り固め、なぜか一番悪い人、という印象を押し付けられた方です。

一番悪いのは犯罪を犯した人たちで、そして次に悪いのはそんな所属芸人の方たちを守ろうとしない会社なはずなのに。

闇営業の責任を全部かぶせた

吉本がくれる仕事だけでは食べていけない芸人さんが、自ら営業に行く直営業。それは悪ではなく、会社も容認していたはず。

さらに言うとその反社の人たちは有名な雑誌にも取材されていたそうです。つまりはその取材をした雑誌の会社も反社だと見抜けなかった。さらにいうと場所を提供したホテルもそうでしょう。

だというのにそれらの会社を責め立てることはなく、所属している会社が責められることもなかった。

政治家が何か問題発言したら任命責任だといい、著名な人物の子が問題を起こせば親の責任だ何だと声をあげるのに、この話に関しては全くそれがなかった。

誰が考えてもいずれ起こり得た組織、仕組みの問題なのに一個人の問題として済ませてしまった。

会見をしたら首だ、なんていう発言からも都合の悪いことがあったのだなと誰もが思うでしょう。

でもそんな中できちんと真実を話そうと会見を開いた宮迫さんと亮さんはとても勇気のある方だと思います。

復帰できた亮さん(ロンドンブーツ)と戻れない宮迫さんの違い

両者ともに会社を首になりながらも、しかし亮さんは早くも地上波に復帰。宮迫さんはまだ難しそう……となると、なぜ? という疑問は誰もが思う事。

私は影響力かなぁと考えています。

今や宮迫さんは登録者100万人を超えるCHを運営しています。宮迫さんの動画を毎回100万人の方が見るわけではありませんけども、発言の影響力は大きいでしょう。

さらに最近は話題の番組winwinwiiinも好調。

力のバランスが 吉本>宮迫 から 吉本>=宮迫 へと変わってきている。

最近辞めた西野さんや中田さんにしても、軍団は率いてなかったでしょうがお二人の発言と言うのはかなり影響があったと思います。言葉にパワーがあるお二人ですし、経済的にも大きかったかと。

そして昔のことではありますが、軍団山本……そういった「力」を持つ存在を組織内に生み出したくない、抱えて居たくないとすれば、宮迫さんを戻したくないのかなぁと。

宮迫さんご本人も語られてますが「youtubeを始めない方が良かったのかな」と思うことがある、と。でもきっと、始めなくても何も変わらなかったんじゃないかと思います。

youtubeを始める前に宮迫さんが土下座して謝りに行っていたら違ったかもしれません(でも直接会ってもくれなかったそうですしそれすら難しかったかもです)が、その時には絶対 吉本>宮迫 という関係性になっていたはずでしょう。

組織の在り方

とまあ、そういう流れで吉本は「所属芸人に対等な立場になって欲しくない」のかなという結論に至ったわけですが、これは組織としては当然の側面もあります。

下が力を持ちすぎて何でも好きにし始めたら、組織としての秩序が保てない。そうすると組織は瓦解してしまう。大きい組織であるがゆえに余計大変だとは思います。

でもそれが行き過ぎてしまっているのではないか?

だからナインティナインさん以降、スターが出ていないんじゃないか。

もちろんそれは新たな文化(youtubeやtiktok、facebookなどのSNS)が出てきたというのもあるとは思います。

カジサックさんがそこに当てはまりそうな気もしますけども、発言などを聞いていると吉本という組織に収まることに満足しているように見受けられます。それは一つの考え方ですから、悪いことでもなんでもないです。

吉本と言う組織が存続するためにそういう方針を取っているならば、それはそれで仕方ないのでしょう。

ただ私は、吉本はもう

スターを育てる気がない。もしくはスターを育てる力がない。

のではないかなぁと残念に思ってしまった。

という話でした……これ、考察になっているのかな? まあ一意見、一考え方として見ていただければと思います。

ではまた!