【ロススト④】第10章『閉ざされた島で』【ネタバレ感想】

　2022年11月30日……ついに、『コードギアス～反逆のルルーシュ～ロストストーリーズ（略称ロススト）』のメインストーリー第10章が更新されました！
　やったぜ！　めちゃくちゃ続きが気になっていたんですよね。

　4回目ですね！
　ちなみに以前の記事は↓以下↓になりますので、合わせてそちらもご覧ください。

• 【ロススト】①【ゲーム紹介】……ゲーム概要
• 【ロススト】②【物語説明と考察】……1～6章（アニメ原作ナリタ連山あたり）まで
• 【ロススト】③【主人公のまとめ】……7章まで

　ちなみに公式ページはこちら→【公式】コードギアス 反逆のルルーシュ Lost Stories（https://geass-game.com/）

　今回はようやく登場した重要人物『カーリー・ディゼル』をメインに語っていきたいと思います。

第10章の概要――原作アニメ18～20話

【ざっくり内容】
　枢木スザク捕縛作戦のさなか、突如現れた巨大な空中戦艦。そこから放たれた攻撃により、ゼロ（ルルーシュ）・カレン・スザク・ユーフェミアが行方不明に。
　主人公が事態を把握するために一度拠点に戻ると、そこには帝国宰相シュナイゼル・エル・ブリタニアがいた。スザクごとゼロを倒そうとした作戦は彼の命令だった。
　初めて会話をするシュナイゼルに主人公はどこか空々しさを感じていたが、彼から捜索に加わる許可をもらう。
　そうして捜索に加わろうとした主人公の前に現れた一人の女性。彼女の名はカーリー・ディゼル。主人公の伯母だと名乗ったが……主人公はなぜか彼女に対して尋常でないほどの恐怖を感じる。
　一方で別の島（神根島）に流れ着いたルルーシュはユーフェミアと、カレンはスザクと行動をともにし、互いの心境を語り合うもわかり合うことはなく……最後はとある試作機のガウェインをゼロたちが奪い、無事に島を脱出できるのだった。

　この後もキュウシュウでの戦いもあるんですが、そこには主人公はほとんど関わっていないということと、今回はこのカーリーさんと主人公についてのお話を詳しくしたいので、そこに主軸をおいた説明にしてみました。

　式根島・神根島での一件のあとで、中華連邦に亡命していた澤崎敦（第二次枢木政権で官房長官をしていた）が中華連邦の手を借りてキュウシュウに攻め入り、フクオカ基地を占拠して「日本国」を名乗ることになります。
　ですがゼロは「あれは中華連邦の傀儡政権だ」と言い、黒の騎士団の方針を発表。ソレは東京に『真の独立国家』を建国すること。
　ランスロットは単騎でフクオカ基地へと向かったものの圧倒的な数を率いる澤崎たちを前にエナジーフィラーが尽きて大ピンチ。そこにゼロが神根島で奪ったガウェインを操って（二人乗りなのでC.Cも操縦）登場。2人（＋C.C）協力して澤崎たちを倒す。

　という流れになります。原作アニメ通り、ということですね。

　そこが問題ですよね。実はこの時、主人公は意識不明の重体になっています。

　そしてそんな大怪我の原因に、カーリー伯母さんが関わってくる、ということになるわけです。完全に原作アニメとは別のストーリーが進み始めていますね。
　ワクワクします！　いやぁっどうなるんでしょうか！

原作アニメの裏側で進む主人公の物語

　ロスストはオリジナル主人公がいるとはいえ、基本は原作アニメどおりに進んでおります。これは制作陣が『コードギアス～反逆のルルーシュ～』シリーズの『復活のルルーシュ』までやりたいということが影響しているでしょう。

　コードギアスは『コードギアス』シリーズもたくさん出ていますが、『反逆のルルーシュ』の話が第一期（無印）→第二期（R2）→復活（映画）とあるのです。
※復活は映画版のコードギアスの続きという形なので、TV版とは少々設定が異なりますが、大筋は同じです。

　ちなみに復活は映画となっておりまして、現在は漫画版もあります（未完）。

　復活に関して言うとアニメとは若干異なる場面もあったりしますが、概ねの流れは同じ。そして復活まで進めようとした場合、どうしても原作ストーリーで主人公を大活躍させて改変してしまうと、次へと繋がりにくくなってしまうのです。

　ですよね。
　一応活躍、はしているんですけど原作の流れ知っていると『もうちょっとここ原作と絡みがあってもいいんじゃない？』みたいなのがあります。
　かといって原作キャラの出番・見せ場を奪うのもなんか違うのも分かるし……悩みどころですね。

　ということで今回は原作介入はまったくといっていいほどにありませんが、若干の変化もありましたし、なんといっても主人公の伯母『カーリー・ディゼル』が初登場しているので、そのことを追いかけていきましょう。

式根島に取り残される主人公――仲間思い？

　シュナイゼルに捜索に出ていい許可をもらうのですが、そのときに「君は仲間思いなんだね」と言われます。
　しかしながら、主人公が一番見つけたいのはルルーシュ……つまりゼロの痕跡であり、彼の無事を確認したいわけです。

　もちろん仲間であり友達であるカレンやスザクのことも心配はしているでしょうけれど、主人公にとって何よりの優先事項はそこなんですよ。

　さすがにまだ主人公がスパイだと疑ってそう聞いてきているわけではないでしょうが、プレイヤーからすると、「そうだけどそうじゃないんだよなぁ」みたいに思わせるニクイ台詞ですね。

ついに出た！OPの謎の女性――カーリー・ディゼル

　許可ももらえたことで、早速捜索にとなりかける主人公たちですがそこに現れたのが今回話題の

　カーリー・ディゼル、でした。

　どうやら話を聞くと彼女は主人公が生きていたことを知らなかったようです。ですがクラリス・ガーフィールドの養子になっていることをダールトン将軍たちが知っていたことから、ディゼル家に話は通しているはず。
　当主は別にいて、カーリーさんにはその話をしていない、ということなのでしょう。

　ぱっと見はとても美人なお姉さんですが、なんと主人公の伯母。つまり母親の姉です。

　ブリタニアのサイバネティクス技術（再生医療）のおかげだそうです。すごい技術ですね。

　すでにOPでは登場しており、若い見た目から叔母（母親の妹）とかかなと言われていましたが、姉の方でした。

　しかしここで大切なのはカーリーさんそのもの、というよりも……カーリーさんを前にした主人公の反応です。

　極度の緊張。吐き気さえ催した上に、最終的に気絶したのです。

主人公の恐怖

　主人公は戦闘において今まで恐怖を抱いている描写はまったくありません。取り乱したのはゲットーでヒナたちを失った時くらいです。

　9章で、黒の騎士団をずっと邪魔してきた白兜（ランスロット）のパイロットが友人のスザクであると判明した時ですら、驚き動揺はしたものの、すぐに冷静さを取り戻していましたからね。

　ゼロでありルルーシュはかなりの間呆然自失としていたのに……ってまあ、ルルーシュとスザクは幼なじみで親友ですから、なおのことダメージが大きかったのでしょうが。

　そんな主人公が顔面真っ青になり、吐き気を覚え、気絶にまで至る存在……気になりすぎますよね？

　ただ、この最初の対面の時には「再会できて嬉しい」というただの伯母に見えました。

　しかし、このカーリーさん……とんでもない人だったんです！

正体不明のナイトメア――その名も『マグダラ』

　いやまじで格好いいです！　しかもここ、戦闘シーンでゲーム内ではぬるぬる動くわけですが、その動きも滅茶苦茶に格好いい。

　ちなみにこの槍はナイトメアの武装ではなく、ブリタニア軍のものを奪ったそうです。

　残念ながら違います。所属不明で、突如式根島に現れ、スザクやユーフェミアを捜索していた部隊を襲いました。
　しかも脱出させないように確実にコックピットを狙って仕留めていました。

　ほんとうにおっそろしいです。そんな機体とパイロットが主人公に襲いかかります。

　しかし主人公は、相手のKMFの性能がランスロットで中のパイロットも凄まじい実力者であるにも関わらず、やっぱり恐怖したり、怯んだりすることなく冷静に戦います。

　で、まあこの『所属不明機』のパイロットがカーリー・ディゼルであるわけですが……。

　ですね……ただ、ディゼル家はサクラダイトという世界を動かすエネルギー研究の筆頭であり、武人としても優れた人材を排出している名家っぽいので……ある程度はもみ消せる、というのもあるでしょう。

　少なくとも、今回の襲撃は表向きにはバレてはいないみたいです。
　ソレに一応、立ち絵も影になっているのでハッキリと誰、とはいってません……まあ、プレイヤーからすると一目瞭然なわけですが。

　まあ殺すまではいかなかったかもしれませんけどね……ですが、第5世代機を改造しただけのKMFと、おそらく第7世代の機体であろうマグダラでは厳しく、主人公は大怪我を負います。

　その後の会話から、おそらくですがコックピットが破壊されて主人公は外にむき出し状態になっていたと思われます。カーリーさんたちが主人公の怪我の状況を把握しているので。

　はい。カーリーさん『たち』です。

　実はそんな主人公のピンチに駆けつけてくれた人がいるのです。

　ピンチに駆けつけるヒーロー！　カッコいいですね！

　といったらルルーシュが凄まじく格好良かったんですが、残念ながら彼は今この島にはいません。神根島という別の島にいるんです。

　ふっふっふ……お忘れですか？　あのお方を！

主人公を救うヒーロー……いや、魔女様！

　そうです。ナリタでも主人公を守ってくださいましたが、今回も、ですよ。
　もう主人公のヒーローは彼女様ですね。

　しかもしかもぉおおお！　ゲームオリジナルの一枚絵がここで『スバンっ』と出てきます。

　それはぜひプレイして確認してみてください。

　お見せしようか悩んだんですけどね。
　わたしがプレイしていてとても感動したので、これはぜひご自身の手で味わっていただきたいなぁって思います。

　プレイしてみたくなった方はぜひしてみてください。可能ならPC版のほうが大画面で見れるので戦闘シーンの迫力があってオススメです。

　ちなみに公式ページはこちら→【公式】コードギアス 反逆のルルーシュ Lost Stories（https://geass-game.com/）

気になるカーリーとC.Cの台詞

　で、問題なのはC.Cとカーリーの台詞です。

　まずただカーリーさんの台詞で気になるのは、主人公のコックピットを攻撃して怪我をさせた上で

「あら、可哀そうに。怪我をさせてしまったのね。
　でも、安心して。もう少しで……」

【コードギアス～反逆のルルーシュ～ロストストーリーズ】第10章より

　怪我をさせた本人が安心して、というのも奇妙ですが『もう少しで』というのがとても気になりますね。

　それとC.Cのことはどうやら知らないようで「この子、どこから」と言っていますね。

　C.Cのその後の台詞も意味深。以前ナリタでスザクにも行った『間接介入』で相手の精神に干渉するわけですが……。

「これは？
　このパイロット、あいつの……」

【コードギアス～反逆のルルーシュ～ロストストーリーズ】第10章10話より

　これはいろいろ気になる言葉です。あいつ、が誰であるのかですね。

　ゲームのシステム上、C.Cは主人公のことをあいつと言ったりはします。しかし本人が目の前にいる上に、「主人公の名前」の部分をあいつと言い換えるのではなく、「あいつ」と表記されている……。

　最初は主人公の血縁ですからそのことを言ったのかと思いましたが冷静に考えるとここであいつという表記は変かと思いました。あるとしたら「こいつ」という表現ではないでしょうか。

　私は……V.Vではないかと思っています。

　C.Cと同じ能力を持つ、見た目は可愛らしい少年の……そうですね。ギアス世界における「こうなったのはほとんどこいつのせい」的な存在です。

　V.Vならばギアスを与えることができます。能力の詳細は人によるそうですが。

　そしてV.Vによるギアスをカーリーさんが授かっているならば、C.Cはそれを察知できる……はず。ちょっとここらへん、コードとギアスの設定が複雑で完璧に把握できていませんが。

『これはあいつのギアス（ユーザー）か？』

　という台詞に繋がるのではないか……というのが、私の予想です。当たっているのか外れているのか……それが判明するのはいつになるんでしょうね。

　単純に主人公の伯母か、と言っただけかも知れませんけども。ただ、間接接触でカーリーの記憶とか探れはしないと思うんでね……。

　楽しみです。

　あ、ちなみにどうでもいい話ですが、伯母と叔母は意味が異なるので、カーリーさんのことを語るときには気をつけましょう！

クラリスさんが格好良くて素敵

　あと忘れてはならないのがクラリスさんの活躍。

　感動していただきたいので詳細は省きますが、主人公のことを『母親』として守ろうとしてくれます。

　若干声が震えていましたけど……それでも強大な相手に向かって『子供』を守ろうとしていた姿はまさしく『母親』でした。

　ここもスチルほしかったですねぇ。

まとめ

　今回は

• カレンの正体がスザクにバレて日本人同士で話し合ったり
• ゼロの正体がユフィにバレて兄妹同士で話し合ったり
• 主人公がシュナイゼルや伯母のカーリーに出会って恐怖したり倒れたり、怪我したり
• キュウシュウが中華連邦に支配されそうになったのを、スザクとゼロでなんとかしたり
• 主人公が過去の出来事と思われる夢を見たり、意味深な台詞が散りばめられていたり

　と、色々と目まぐるしく世界が動いたように思います。特に主人公の物語が「始まった」感じがしますね。

　いや本当に怖いです。プレイしていると特にそう思います。クラリスさんに助け求めたくなります。

　次回の更新までまた一ヶ月……うぅ、待ち遠しいですが、今回のお話についていろいろ考察しながら、一緒に待ちましょう！

　ここまでお読み頂きありがとうございました！

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　そもそも『ロススト』って何？という方はコチラの記事を御覧ください。

　ちなみに公式ページはこちら→【公式】コードギアス 反逆のルルーシュ Lost Stories（https://geass-game.com/）