【ロススト②】物語(6章まで)説明と考察

コードギアス・ロストストーリーズ ゲーム紹介
コードギアス・ロストストーリーズ~これはきみの「失われた物語」

 ということで、今回は『ゲーム』のご紹介で、前回も紹介させていただいた『ロススト』その2!です。

ワン親方
ワン親方

いやそんな、何回も同じゲーム勧められても……。

お前さん、好きになった作品何度も紹介しすぎじゃね?

 何をおっしゃいますか! 前回は大雑把な説明であって、今回は私の大好きな物語部分に注目して語っていきたいと思っております。

 現在(2022/08/12)は第6章。までで、アニメ原作だとステージ11の『ナリタ攻防戦』までとなります。
 大きく原作と変わってはいませんが、とっても物語に満足しています。

 そしてね。こういうソシャゲやオンラインゲームにおいて、『ストーリー重視』『物語が面白い』という評価を受けているゲームをいくつかプレイしてきて『物語面白い!』と私が満足したものって正直殆どないです。

 偉そうで申し訳ないんですし、ならソシャゲとかオンラインゲームじゃないのをしろよ、という話ではあるんですが、オンライン上で出会った人たちと一緒に世界観を楽しみたいじゃないですか!

 そんな私が大満足しているストーリーのゲームがこの「コードギアス 反逆のルルーシュ Lost Stories」なのです!

ワン親方
ワン親方

そんなに面白いのか。

でもオレっち、原作のアニメ殆ど知らないんだけどなぁ

 ご安心ください! 原作ファン以外の方にもおすすめできるのが【ロススト】です。

  1. 原作アニメを丁寧になぞっている……けど、ちょっと違う
  2. オリジナル主人公のキャラ設定が良い

 ということで、今日も熱く語っていきますよ!

 順番を追って事細かく語っているわけではありませんが、ところどころ原作やゲームのネタバレが含まれるため、苦手な方はご注意ください。

 そもそも『ロススト』って何?という方は以下の記事をご覧ください

 ちなみにゲームの公式ページはこちら→【公式】コードギアス 反逆のルルーシュ Lost Stories(https://geass-game.com/)

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原作に沿った物語――だけどちょっと違う

【ストーリーざっくり概要】
 物語の舞台は、神聖ブリタニア帝国に占領されて7年後の日本(エリア11と呼ばれている)。
 そこで生活している2人の人物。

●原作アニメ主人公:ルルーシュ・ランペルージ
●ゲーム主人公:マリオ・ディゼル/マーヤ・ディゼル(男女選択可)

 ルルーシュは生粋のブリタニア人でありながら、ブリタニアを憎む学生。
 マリオ・マーヤはブリタニア人と日本人のハーフでありながら、ブリタニア人として暮らす学生。
 そんな2人の人生が交錯し、物語は動き出す――失われた物語を、取り戻すために。

 さてさてさて!

 大好きなゲームのストーリーについて語っていきます。

ワン親方
ワン親方

って言ってもよお。

普通にアニメそのままだろ。だったらアニメ見ればいいわけで

 ちっちっち! 甘いですよ! あま~~~~い、ですよ!

 たしかに現状、原作と大きく変わりはありませんが、こちらのゲームには主人公が存在し、その主人公が存在する、というだけでも原作とはどこか違うコードギアスになっています

ワン親方
ワン親方

そ、そうなのかっ?

たとえばどんな感じなんでい!

 そうですね。私なりの違いをまとめてみると次のような感じになります。

  • 原作主人公ルルーシュの正体を知る味方が増える
  • 原作で描ききれなかった側面が描かれている
  • オリジナル主人公自身の物語が加わっている

 詳しく見ていきましょうか!

原作主人公ルルーシュの正体を知る味方が増える

 原作の主人公ルルーシュは、仮面の男ゼロとしてブリタニア帝国に対して反逆していくのですが、普段は普通の学生として過ごしています。
 仲間であるはずの黒の騎士団の部下たちにもその正体は知らせず、唯一最初から知っていたのはC.Cという謎の女性のみ。

 物語の途中で彼の正体を知っている存在は増えていくわけですが、最初から……という点と、知っているのが味方である、というのは今までいなかったのです。

 C.Cにしても正体は知っているものの、彼を手伝っているかというと最初はあまりそういう感じではなかったですからね。命の危機は助けてくれましたけど。

 物語の後編に行くに連れてルルーシュの正体を知る人達が増えていきますが、最後まで彼のそばにいて、その存在を守ろうとする存在はほとんどいませんでした。

ワン親方
ワン親方

え?

原作主人公の味方ってほとんどいねーの?

 味方というか、仲間はいるんですが……正体隠しているんですよね。ルルーシュは仮面の男ゼロとして一軍を率いていくのです。
 ルルーシュの正体を知っている上で彼の軍に所属しているのは第6章までだとゲーム主人公のみです。

 そしてこのゲームオリジナルの主人公が、まあ結構優秀。
 優秀で自分の正体を知っていて信頼の置ける存在が1人いるかいないかって、とても大きな違いですよね。

ワン親方
ワン親方

たしかにな。

腹心の存在は重要だと思うぜ

 今のところ原作アニメと大きく違いはありませんが、そんなゲーム主人公の存在で微妙に変化が起きています……なので原作ファンは「どう変わっていくんだろう?」というワクワクがありますし、新規の方は「これからどうなるんだろう」という純粋な楽しみが持てるでしょう。

原作で描ききれなかった側面が描かれている

ワン親方
ワン親方

微妙な変化って言うけどよ。

実際どういうところが違うんでぇい?

 そうですね。具体的な箇所をいくつかあげてみましょうか。

  1. ルルーシュを逃がそう(守ろう)とするゲーム主人公
  2. ナイトメアシュミレーターの話
  3. C.Cとの相棒的な関係性

ルルーシュを守ろうとするゲーム主人公

 まずここですが、第1章にてルルーシュとゲーム主人公たちはとある戦いに巻き込まれてしまいます。
 そこで互いの正体を知らぬままに、ナイトメアに乗って共闘することとなります。

 途中までは順調にいっていたのですけれど、とある反則級の敵軍の機体になすすべなく負けるのです……そしてこの時、他の味方たちがまったく対応できなかった敵に唯一ほんの少しでも対抗し、時間を稼いだのがゲーム主人公でした。

 まあ、敵の機体とのスペックが違いすぎてすぐに負けてはしまうのですが、ルルーシュを自らの意思で守ろうとしている初めてのシーンとなります。

 その後も、ルルーシュが先走って彼がピンチになる際には後述するC.Cと協力して彼を救います。

 第5章ではセリフのみではありますが「自分が盾になってでもルルーシュを守る」という旨の発言があります。
その時ルルーシュは「大げさだ」と笑ってますが、ゲーム主人公は本気だと思います。

 第6章に関して言うと、ナリタ連山でのブリタニア軍との戦争で連戦に次ぐ連戦であったにも関わらず、戦場の真反対から彼の元へと駆けつけ、以前ボロ負けしたあの敵機と戦い、怪我をしつつ……自らが死んでもルルーシュが生きていればソレでいい、と戦うのです。

 しかもこの戦いのシーンはただ文字だけでなく、3Dモデリングされた機体同士が動きに動きまくって戦っているので必見です! めっちゃくそ格好いい! これは15年前には出来なかったことで、ゲームとしてリメイクされたことで生まれた感動ですね。

 ルルーシュの騎士、のような立ち位置にゲーム主人公が収まりつつある印象です。

ワン親方
ワン親方

原作だとルルーシュの騎士っていないのか?

 そうですね。少なくともこの時点ではいない、ですね。
 ルルーシュの幼なじみで親友であるスザクがそのポジションに収まるのではと、普通は思いそうですが実は……このスザクこそが、ルルーシュたちを苦しめる敵機のパイロットなんです。
 私も原作見ていた時に、この2人の関係が最終的にどうなるのかとても気になって、はらはらしながら見ていたのをよく覚えています。

 そうなってくると、騎士候補になるのは紅月カレン。彼女も同じ学園に通う学生で、日本人とブリタニア人とのハーフ。ゲーム主人公と同じ立場ですね。

 彼女は仮面の男ゼロの正体がルルーシュであるとは知らぬまま、彼にどんどんと心酔していき、戦場で活躍していきます……が、正体を知るのは2期に入ってからですし、どこか心の距離がある感じなんですよね。

 お互いを憎んでいるわけではなく、どちらかというと無視できない親しい関係ではあると思いますが、でもとても近い距離かというと……っていう。

 心の距離で言うとC.Cの方が確実に近いでしょう。ルルーシュはC.Cには割と素直な心情を吐露していましたから。ですがC.Cは騎士という感じとは程遠く、契約者。共犯者、という立ち位置。

 そんな中でゲーム主人公は自分の正体を知った上で自分の言う事を聞いて戦場で活躍してくれる上に、いざとなれば命をなげうってでも自分を守ってくれる存在……人間不信のルルーシュの懐に突き刺さってますね!

 実際、ルルーシュを逃がすために敵機へと挑んだゲーム主人公を守るためにルルーシュはわざわざ戻ってきて敵機の前に姿を表すということをしでかしてます……こういうルルーシュの主人公へ対する情が後々の展開に関わってくるのかなぁと思うと、わくわくしますね。

ナイトメアシュミレーターの話

 あまり原作の作中で説明がなかった、と思われるのがナイトメア操縦についてです。

 ルルーシュもただの学生だったのに突然ナイトメアに乗って操縦しています。そしてナイトメアをぽんっと渡されたテロリストたちも普通に操縦しています。

ワン親方
ワン親方

ナイトメアってブリタニアが作った画期的な戦闘ロボ、だよな?

そんな簡単に乗れるのか?

 そのことがゲームで少し語られていました。

 そもそもナイトメアにはブリタニア軍の中でも騎士に任じられた者たちしか騎乗できません。エリートなわけです。

 ですが今回ゲーム内ではナイトメアのシミュレーターが横流しされていて、ルルーシュはそれを手に入れて訓練した、とハッキリ語っています(アニメでも描写あったかもしれませんが、私の記憶にはありません)。

 ブリタニアは強国ですが、賄賂や腐敗がかなりはびこっている国で、かのナイトメアフレームのデータですら日本国内に売られており、グラスゴーという機体のデータから作られた無頼というナイトメアが日本中に広まっているほどです。

 だからまあ、ナイトメア自体が珍しすぎるわけではなさそうなのですが、ゲーム内ではさらに「ナイトメアのインターフェースが優れている」という説明もありました。
 戦場で大活躍するにはたしかに訓練や才能が必要なんでしょうけれども、動かすだけならそう難しくないように設計されていると思われます。

 そりゃまぁ、戦場で大量に導入されているわけですから、一部の人間しか扱えない難しいものにはしないのは理屈としてはわかりますね。

 それと、ルルーシュは後々2人で操縦するタイプのナイトメアを手に入れるわけですが、そのもう一人のパイロットがC.Cになります。

ワン親方
ワン親方

おいおい、C.Cって本当に何者なんだよ。

普通に操縦するとか

 って、当時の私はなってしまいましたが、ルルーシュの活動範囲内にシミュレーターが存在し、ゲーム内でもハッキリとそのシミュレーターを利用しているC.Cの描写があったので、とても納得しました。

 しかし……ゲーム主人公はまったくそれらの訓練をしていないにも関わらず、戦場で大活躍だったのがとてもです。
 後々シミュレーターで訓練はしているのですが、ルルーシュと共闘した時が初めて乗ったわけですからね。

C.Cとの相棒的な関係性

 私はこのC.Cという登場人物も大好きなのですが、彼女とゲーム主人公の関係がまたいいですね!

 実はこのC.Cと深い関わりがある人物というのはあまり多くありません。彼女は軍の一部に追われているので、自由があまりありません。
 特に1期で描かれているのはルルーシュと、ほんの少しナナリーやカレンやスザクが関わり、黒の騎士団(ルルーシュの軍団)がその存在を知っている、くらいです。

 描かれていないところでの関係はもちろんありますけどね。

 そんな中でC.Cが気兼ねなく関われる存在がゲーム主人公なのです。

ワン親方
ワン親方

ということは、C.Cにとってもちょっと特別な存在になりそうだな

 ですね。
 普段からルルーシュにも外を出歩くなと言われているそうで、とても暇しているみたいな描写が多方面にちりばめられています。
 そりゃあ誰だってルルーシュ以外の誰かと気楽に話してみたいと思うでしょう。

 ゲーム主人公との最初の出会いこそ「なんだこいつは」という目でしたが、2人でルルーシュの危機を救い、ルルーシュといつも一緒にいるゲーム主人公とは彼女も過ごす時間が増え……第5章では関わっているシーンこそないものの、

「あいつも来ないじゃないか」

 最近はいつも一緒にいるのに、とどこか拗ねたような。そんな口調でゲーム主人公のことを語っています。
 ゲームをされている方はぜひ聞いてみてほしいです。第5章最後の方ですね。

 そして最新の第6章でも一言しか絡みはありませんが

「もういい。あとは私に任せろ」

 これまたルルーシュのピンチを救う際、怪我をして意識が朦朧とする中でも立ち上がろうとするゲーム主人公にかけるC.Cのセリフです。

 この声がねぇ……これまた優しいんですよ。

 C.Cにとってもゲーム主人公はとても大切な存在になってきているのがよく分かる声でした。中の人(ゆかなさん)ファンだろうとそうでなかろうと、最初の出会いの時の声とここを聴き比べていただきたいと思います。

 全然違いますから。

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