やってきました、月刊LaLa3月号!
そして内容がイアナの謎を一つ解き明かすものとなっていました。
イアナの謎、ってことは過去話か?
はい。少しではありますが、久しぶりに登場したヨミの視点でイアナの過去が語られます。現在の佐藤コノハになる前のイアナのお話です。
ツッコミどころもありますけど、物語が動き出した感じがヒシヒシとします。
転生悪女の過去記事はコチラの感想一覧記事をご覧ください。
ヨミ再登場!――ついに語られるイアナの過去とは?
ヨミは婚約者が出来たという話で物語から一端姿を消してしまいましたが、今回は表紙を語っています。
そしてそのまま、ヨミが婚約者であるサグメレッタという変わった名前の令嬢と一緒にいるシーンから始まります。
どうやら最近商売がうまくっている勢いある家の娘さんらしく、ヨミの父親であるブラックサレナ伯爵は自身の利益のためにヨミとこの令嬢を結婚させたいと考えている。
それをヨミが理解しつつも、彼女との関係を拒否しない。いえ、それどころか積極的に彼女に接していくのです。
えっ?
でもヨミはイアナのことが好きなんだろ?
ですが、彼女のためならヨミはなんでも利用するのです。
そして婚約者であるサグメレッタ嬢がヨミの部屋を勝手に片付けようと、とある手記を手にしていました。
ヨミはそれをそっと取り上げましたが、その時にサグメレッタ嬢が言うのです。
「それ、マグノリア夫人の手記でしょ?」
ふーん?
……え! マグノリアってイアナの母親の?
らしいですね。
なぜヨミのところに手記があるのかとか、サグメレッタ嬢はなんでマグノリア夫人の手記だと知っているのか。中を読んだのか。
中を読んだとしたら、こんな普通の反応はしないはずでしょうけど……読者への説明のためにセリフとしてさせたのかもしれませんけど、説明は後々ヨミにさせたらよかったのになぁ、と思いましたが……それはさておき。
そうしてマグノリア夫人はすでに亡くなっており、とある予言をしていた(聞いた?)ことが判明します。
コノハは聖なる力をもち、世界を救う存在。ゆえに愛されるべき存在。 イアナは死の定めを持ち、死ぬことでコノハの力を目覚めさせる。……ゆえに、死ぬべき存在。
それって、まるで佐藤コノハの設定そのまま
本当に、そうですね。
でもこれで分かったことがあります。イアナはこの手記を読み、自分の存在がどういうものか知った。ヨミはイアナがコノハへ送られた毒入り菓子を代わりに食べた時に手記の存在を知ったようです。
運命通りにはならない。自分が生きて、あの女が死んだ後の世界がどうなるか見てやる、と笑うイアナに幼いヨミは泣くことしかできなかった。
だからこそ、大人になったヨミは自分にできることでイアナを守るべく、この婚約を受け入れようとしているようでした。
なんで夫人がそんな予言を書き残したのか。夫人が予言したのか。誰かが予言したのを聞いたのか。夫人の死亡原因は何なのか。どういう経緯でイアナがその手記を読んだのか。
ツッコミたいところは多いのですが、分かってきたこともありますね。
イアナの父であるマグノリア伯爵が、イアナの我儘な行動を許していた理由。死ぬために生まれた運命の子だと知っていたら……親心として好きにさせてやりたいと思うかもしれない。もちろん、そんな予言なんかどうにかしてやりたいとまず思うのが普通でしょうが。
なぁ……イアナが悪女ぶっているのって、コノハのために死ぬから、
罪悪感をなくすためとか、なのか?
どう、なのでしょうね。これから分かっていくのでしょう。楽しみにしています。
イザークの過去とイアナ――互いに手を差し伸べ合う
イザークの過去がはっきりと露わになったのも今回の見所。
彼の両親が何か罪を犯し、処刑されたという子供時代。
処刑って、一体何をしたんだ。
さあ、詳細は語られていません。
ですがたとえ泥棒だとしても死刑に問われることは昔はあったそうですしね。とくに貴族などの特権階級への罪は重くなったとか。
何よりも重要なことは、両親の罪によりイザークの肩身が狭くなり、周囲から常に疑いの目と、実際の暴力も受けながら育ってきたようだということ。
だからこそ、ククリの話に自分を重ねたし、イアナが悪女だと言われていようと関係なく接したのでしょう。
イザークが第二の試練の勝者となり、その祝勝会の準備にこき使われるイアナを女性扱いし、気遣うイザーク。
イアナがそのことを褒める。イザークは照れ臭そうにそんなことよりお前はどうなんだ、なんで悪女なんだと聞き返します。
しかしイアナはそれをごまかしてその場を去る。
その場に一人残されるイザークに神官が声をかけます。コノハがこの場における特別なドレスを着ていて美しいですよね、と言うのですがイザークの視線の先にいるのはイアナ。
彼は「そうですね」と返しながらイアナをじっと見つめていて、イアナが美しく描かれているシーンがドーン! と出てきます。
たしかにこのシーンのイアナは悲壮感も有って美しいな!
ちょっと姿勢がどうなっているのか気になりますが、とってもいいですね。ぜひ本誌で確認してみてください。
この時のイアナは、自分が物語を書いたからだ、自分の業だから「なぜ悪女なんだ」という質問に答えることはできないのだ、と苦し気です。
それでも……いや、だからこそイアナは守りたいもののために前を向くのです。
まとめ
今回は久しぶりにヨミが登場! そして子供時代のイアナとのやり取りにて、イアナが知ってしまった残酷な予言のことが判明。
そんな予言を避けるためにヨミは力を欲し、婚約者の手を取った。
イザークは人にレッテルを貼らない人。なぜなら彼自身がずっと、両親が罪を犯したがゆえにレッテルを貼られ続けたから。
イアナは悪女と言われることに傷つきはするものの、自分がそう描いたからだとある種の諦めも抱いている。
しかし作者の責任として、守らないといけないものがあるという決意も同時に抱いていた。
最後はヨミ、イザーク、イアナの3人が一コマに描かれてるんだよな。
それぞれの守りたいもののために……という、ありきたりではあるものの、熱くなる展開ですね。
次の試練は一体どうなるんでしょうね。気になりますが、今回はここまで。
お読みいただきありがとうございました!
またな!
来月はもうちょっと早く更新頑張るからな。
色々なことが判明するのはコチラ!
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