Sorryって、どういう時に使うべきなのか。すみません、をよく口にするのはなぜなのか。
突然どうしたっ?
現在、英語の勉強も少ししているのですが、その関係でとあるチャンネルに出会いましてね。そしてそのチャンネルで「Sorry」についての考察動画をあげられていました。
なかなか興味深く、すみませんという日本語についても考え直す良いきっかけとなったので今回はそのお話をさせていただきたいと思います。
でもよ、Sorryってすみません、だろ?
今更それについて話すって言ってもなぁ。
そうですね。そこから考えてみましょう。
Sorry=謝罪……?
最初にお話しさせていただいた動画がこちらです。
えっ?
Sorryってすみませんじゃねえのか?
アメリカ人の感覚だと、「Sorry」の概念がどうも違うようです。私たちが日常的に使う「ちょっとすみません」という声かけは、アメリカの人からすると奇妙なものになるようですね。
なのでそのことについて日本人であるお二人と、アメリカ人(生まれと育ちはアメリカ、ご両親は日本人)が考察していく、という動画になっています。
残念という感情
Sorryという単語は「謝罪」以外の場面でも使われるそうです。
- 同情――気の毒に思って、かわいそうに
- みじめな、悪い、悔しい(使用例:Sorry Face、Sorry Businesses)
- 謝罪――すまない・残念・無念に思って
なんか、聞いたことない解釈があるな。
ですよね。
まあこれは日本語を起点として考えた場合ですが、ネイティブの方たちにとっては一つの概念であるはず――それを追求していくという動画でした。
私たちの使う「すみません」はただ謝る時だけでなく、声をかける時にも「ちょっとすみません」と使います。ですがそれらは別の意味での「すみません」ではなくて同じ「すみません」ですよね。ニュアンスは違いますが、ここはこういう場面だからこの「すみません」は謝罪の意味で~なんて考えてはいません。
まあ、たしかに意識して使い分けてないし、考えてみると別のものって感じじゃないかもな?
そこはアメリカでの「Sorry」も同じ。誰かに不幸があって悲しむときに使う「Sorry」も、自分に非があって使う「Sorry」も同じなのです。
動画内では「ネガティブ」なものだよね、というところから始まります。
そして日本より感情にフォーカスしているのでは? と。
残念です、みたいな気持ちかな。でも「私は残念です」は変だろうなどと話し合っていきます。
私としては「(このような事態に陥ってしまって)私は残念です」もおかしくはないと思いますけどね。
そしてアメリカでの謝罪の仕方は日本とは少し違い、「I’m sorry」 + 「~~~」 と、何かが付け加えられることも多いそうです。
物事が自分の思うとおりの良い結果を出せなかったことを、残念に思う……そのようなニュアンスとして使われてる……動画を見ていた私はそのように感じました。
語源「sore(苦痛)」
これは動画のコメントにて初めて知ったのですが、「Sorry」の語源です。
ごげん?
実は、「Sorry」の元々の言葉は「Sore」なんだそうです。意味は痛み、苦痛というもの。
これを聞くと増々納得できますね。精神的に感じる苦痛、なのだとしたら自分が申し訳なくて心苦しい、という意味でも不幸が起きた誰かにかける言葉だというのも納得です。
コメント主の方は語源調べると面白いし勉強になるということをおっしゃってましたが、言語はこういう「概念」の違いがあり、学ぶ上で大切にしていかないとなと思いました。
ここをはき違えて失礼なことしてしまわないようにしたいですね。
すみません=謝罪……?
そして改めて思ったのですが、すみません、の意味はなんなのでしょうか。
なにって、そりゃ……謝罪、だろ?
何か悪いことをしてしまったから使う言葉、ですよね。
え? そうだな。
誰かに謝りたい時、感謝したい時、困りごとや頼みごとがあって声をかける時も、そこに込められた想いは同じです。
申し訳ない……すみません、ですね。
語源は「済まない」
「ただではすまさない」
というセリフが漫画でもよくありますが、すみません、の語源はそこからきています。
というところから「すみません」になっているわけですね。私は納得感がありましたが、どうでしょうか。
ん~ん?
分かるような分からないようなって感じだな。
気持ちが済まない、満たされない。納得できない。だから「ただではすまさない」は許さない、「すみません」は申し訳ない、という感じでしょうか。
まったく違う意味じゃないか?
まあ、あくまでも私個人の意見ですから間違っているかもしれませんけど、Sorryにも全く異なるような使い方(側面)もあることを考えても、おかしい考えではないのかなと。
私は満たされない。
「私は満たされないことをした(そういう気分だ)」
……う~ん、あらためて日本語を説明するのは難しいですね。現代文の先生や英語の先生を改めて尊敬します。
付け加えるなら、私は感謝の側面もこの言葉に入っているとも思っています。
「すみません(助けてくれてありがとう)」と。
まとめ
- Sorry=すみません(謝罪)ではない
- Sorryの語源はSore(苦痛)
- 言語を学ぶことは文化を学ぶこと
他の言語を学ぶ際、辞書に書かれた意味だけでなく、その概念や語源もしっかりと理解した方が良い、ということです。
教科書で書かれていることだけ学べばいい、ってわけじゃないってことだな
ですね。
このことに対して興味深いことを話されている方がいたのでご紹介させていただきます。
いつも日本のことをフランス人の視点として楽しくも素直(肯定否定)な感想を述べてくれているのですが、今回はちょっと違いました。
日本語を学ばない(学ぼうとしない)・ごみの分別もしたがらない……文句を言うだけで自分では何も努力をしないのに日本に住んでいる外国人についてのお話です。
なかなか興味深いお話されていますので、よければご覧になってみてください。
ちなみにこちらのチャンネルのBebeチャンネル(オレ)さんは、日本語を話せますし、今はさらなる勉強をなさっておいでです。
私も負けじと外国語(その国の文化)を学んでいきたいと思っております。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
俺っちも、がいこくごっての勉強してみるかな。
じゃあ、またな!
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