【最高の体調】を取り戻す!【読書レビュー】

喜び メンタル
mohamed HassanによるPixabayからの画像
  • 大病を患っているわけじゃないけど疲れやすい
  • 寝ても寝ても疲れがとれにくく、朝起きてすぐですらしんどい
  • 風邪を引いたわけじゃないのに、なんとなくダルイ日が続く
  • 特別なことがあったわけじゃないのに心が辛い

上記にまったく身に覚えがない方。ぜひそのまま健康でいてください。

ですがそうじゃないあなたに、というよりも自分自身に向けて、『最高の体調』という本を読んだのでまとめていきたいと思います。

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【最高の体調】を取り戻す!【レビュー】

なんとなくダルイを放置する危険性――体内が燃え続ける炎症状態とは?

ワン親方
ワン親方

とはいってもなぁ。

なんとなくダルイなんて誰にでもあることだろ?

今更考えたところで何か変わるのか?

そこですね。たしかにちょっとダルイとか、なんとなくしんどいとかでは誰も病院に行ったりはしませんし、仕事も休んだりしないでしょう。

でもそのちょっとシンドイ時、体内はどうなっているかご存知ですか?

ワン親方
ワン親方

どどっどうなってるんでぇい!

炎症、しているのです。

ワン親方
ワン親方

えんしょう?

とだけだと分かりにくいと思いますが、もしもあなたが切り傷や擦り傷を負ったとします。そうするとケガをした部分に液体がしみだして軽い痛みと共に皮膚が赤く腫れあがっていく……これが炎症です。

炎症反応は体がダメージを受けた時に起きるものです。免疫、という言葉は誰しも聞いたことあると思いますが、ダメージを受けて有害なモノを取り除こうと免疫が働くわけです。

進化の過程で人体に備わった防御システム。生きていくために欠かせないものです。

ワン親方
ワン親方

だからそれが何になるんだってことよ!

さすがの俺っちでもめんえきとかは聞いたことあるぜ。

ここで重要なのは、炎症が体の表面だけに起きるものではない、ということです。

たとえば関節炎はヒザやヒジなどの間接が炎症して痛みが発生している状態ですし、アレルギーも外から入った異物に免疫が過剰反応して目の充血や鼻づまりという炎症を引き起こした状態です。

そういった炎症が起こすパフォーマンス低下の一つとして誰しもが知っているのは風邪。免疫がウィルスと戦い、それが体に発熱や鼻水などの症状をもたらし、熱のせいで脳が正常に働かない。全く経験がない方の方が少ないでしょう。

炎症は脳にも置きますので、詳細はまだ不明ではあるものの、鬱病にも炎症が関わっているのです。

炎症はどこでも誰にでも起きるもの。そして「自分は健康的ではない(体調が悪い)」と感じている人たちの体内炎症レベルは高い、というデータがあるそうです。

ワン親方
ワン親方

じゃ、じゃあ俺っちが今感じている

なんとなく体がしんどいってのも炎症のせいなのか?

その可能性が高いかもしれません。

さらに問題なのは、それが現代人の場合、風邪の様に熱で一気に片付けるのではなく、弱火でじっくりことこと煮込むような形で進行している点です。スープならじっくりことことはいいのですが、体内のじっくりことことは良くないのです。

体内で免疫システムがずっと戦い続けています。その影響が該当箇所にだけあればよいのですが、周辺組織にまで影響してしまいます。

戦争をイメージすると分かりやすいかもしれません。戦争が長引いたことで水道管や電線などのインフラ(血管、神経、筋肉、細胞)が壊され、食料(栄養)の補給もままならず、税金(体力)だけは奪われて行く……ひどい有様です。

ワン親方
ワン親方

い、いやでもさすがに俺っちの

体内で戦争が起きる程のことはないはずだぜ……たぶん。

でも親方。最近お腹周りにお肉ついてませんか?

ワン親方
ワン親方

(ギクッ)

そ、それがどうしたってんだ!

内臓脂肪は、人体にとって異物です。内臓脂肪が増えることで免疫が働き、脂肪細胞が分泌する炎症性物質が臓器に炎症を起こしてしまうのです。

とはいえ内臓脂肪は肝臓や腸などの臓器についた体脂肪。免疫君たちがいくら頑張ってもどうにもならず、じわじわと燃え続けます。体脂肪を落とすには食事や運動が欠かせません。

内臓脂肪が減らない間、体の中では炎症性物質で血管や細胞が傷つき、動脈硬化や脳梗塞の引き金になる……これがメタボリックシンドロームの発症プロセスになるわけですね。

恐いのはハッキリとした自覚症状がないところ。風邪みたいにしんどければ何とかしようと思いますが、そんな症状がないと中々行動に移そうとは思えませんよね。

まあ、肥満の場合は痩せたい、と思うとは思いますが「中で炎症が起きているから減らそう」とは考えません。

だというのに気づかぬ間に体内ではじっくりことこと煮込まれて様々なところが傷ついているのです。

炎症レベルを下げるにはどうすれば良いのか――進化のミスマッチを減らす

進化の過程で育まれたシステムに沿った生活をする。それがズバリの答えとなります。

ワン親方
ワン親方

しん……か?

たとえばですが、今でこそ私たちは畑をつくり(専門家がおり)、自ら食料の生産をしています。ですが昔は自然のまま。狩猟採集生活だったわけです。

食べ物が手に入るか不安定な生活。そのために人体は脂肪を蓄える、という性質を持っています。生きていくために必要なブドウ糖を得るため、脂肪という形で貯蓄しているのです。これは食べ物が少ない中生きていく上では必須でした。

狩猟採集生活をしている祖先たちに肥満は有りません。そんなことはありえなかったからです。でも、今では肥満はありふれた現代病の一つ。なぜ起きるのかと言えば、食べ物が豊富だから。

どうして太るのかはただたんに意志が弱いとかではなく、人間の体が今の豊富な時代に適していないからなのです。

他にも心の調子を崩すのもまた、進化とのミスマッチがあります。人間は自然と共に生きてきたのに、今や木々の代わりにビルが立ち並びます。

進化とのミスマッチは炎症だけでなく不安をもつのらせ、その不安が寿命を縮めるのです。

では逆に言えば、進化のミスマッチをなくし、進化に即した生活を行えば炎症も不安も解消される。とてもシンプルですね。

具体的な方法は?――腸内細菌を守ろう!

健康のためには腸がとても大切。

そんな話が最近言われておりますが、これが本当に大切なのです。

キーワードは「リッキーガット」です。

ワン親方
ワン親方

なんだってぇ!

りっきーがとお? ……って、なんでえ?

リッキーガットです、親方。

日本語では「腸管壁侵漏症候群」というそうですが、腸の粘膜をつなぐ結着細胞が壊れて、大切なバリア機能(外敵からの保護)が敗れた状態のことです。

そう。実は腸は栄養を吸収するだけでなく、そういった外敵からの保護機能も備えている臓器だったわけですね。

リッキーガットが起きると、腸の穴から未消化の食物や毒素などの有害物質が血管に侵入。人体はこれに反応し、免疫システムが働きます。免疫が働くということは、炎症が起きます。体内のあちこちに、慢性的な炎症を。

こうなるとどれだけ体に良いものを食べても消化しきれていない有害物質が回ってしまうわけですから、効果が出ない。

具体的な症状としてはアレルギーや認知機能の低下、そして疲れやすさなどを引き起こします。

慢性的な疲労に悩まされている方は、食物繊維やヨーグルトを摂取するのがいいでしょう。ヨーグルトもなるべく無添加で、糖質オフのが良いかと思います。

食べ物に関してはこちらの記事も良ければ参考にしてみてください。

腸のためにできることリスト

  1. カビ毒から身を守る
  2. 抗生剤や抗菌グッズを多用しない
  3. 発酵食品(ヨーグルト、納豆、チーズ)を食べる
  4. 食物繊維をとる

カビ毒というのは、建物に漂うカビ(や腸内環境に悪影響を与えるもの)頭痛や疲労が起きてしまう現象が近年注目されています。

悪性のカビが私たちにとってよくないものを大気にまき散らし、炎症反応を引き起こしてしまうのです。

なので換気をし、水回りのトラブルはすぐに直し、屋根の雨どいは定期的に掃除し、部屋の湿度は30~50%に保ち、空気清浄機を置いて、喫煙を室内でしない。

そして抗生剤は腸内細菌を殺してしまいますし、抗菌グッズは良い菌たちも殺してしまうのであまり使ってしまうのはよくないでしょう。

この1と2を行うことで、腸内細菌に悪い影響を与えるものを極力なくし、彼らにとって住みやすい環境を取り戻すのです。

そして3と4は腸内細菌の皆さんに元気になってもらうべく、ご飯を与えよう、という意味合いです。

ワン親方
ワン親方

なるほどな!

良い家を用意して、良い食事でちょーないさいきん、をもてなせってことだな

そういうことです。

ちなみに発酵食品は一種類ではなく、多種多様なモノを食べましょう。一種類だけだと腸内細菌の多様性が活かせません。

ちなみにちなみに、上記に書いてきたような内容が分かりやすくまとめているのが

最高の体調【電子書籍】[ 鈴木祐 ]

価格:1,540円
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こちらです! じゃじゃーん、【最高の体調】鈴木卓著 です。

ワン親方
ワン親方

宣伝かーい!

いつも書いているレビュー記事ですね。今までは最初に本を紹介していくのですが、今回はこういう出し方をしてみましたが、どうだったでしょう?

実際読んでみてとても良かったので、皆さんにもおすすめしたいのです。

私が一番気に入っているのが、『本書では、「悪いのは自分だ」という考え方を採用しません』という一文です。

それは今まで私が読んできた習慣づけ、集中力の本、食事の本、繊細さんの本でもそうでした。責任転嫁しようというのではなく、冷静に考えてどこに原因があるのかをしっかりと見極めたらそうだった、という話なのです。

なんとかしなきゃなんとかしなきゃ、でもできない……自分はなんてダメな奴なんだ、という思考に陥ってより不安になり、がむしゃらに働いて体調をどんどんと崩している方に、ぜひ読んでいただきたい。

私はこの本に書かれてあった食事と行動をとることで、体調はもちろん、心も軽くなりました。朝早起きして、休みの日は30分の散歩にまで出かけられるようになったんです。理由をつけて外に出たがらなかったのに、ですよ。大きな進歩です。

記事では炎症のことしか触れてませんが、現代病の原因には「不安」もあります。詳細はぜひ本を読んで確認してみてください。

ということで、今回はこの辺で!

ワン親方
ワン親方

またなー!

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